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ダンス・ジャズから ブルーノートの格安再発盤を漁る
80年代半ばにロンドンから日本に伝わった動きにダンス・ジャズというのがあった。といっても、今もそうなんだが、ジャズ・ダンスと呼ばれるものと混同されがちで、その違いは... というと、なかなか説明に困る。いろいろ調べると、日本で言うところのジャズ・ダンスとは「ジャズ」という言葉が「ポップス」の代名詞だった時代に生まれたものらしく、ほとんど全てのスタイルを飲み込んでいるような。といっても、そのあたりの世界には全然詳しくないので、よくわからない。
が、ここで取り上げているのは70年代後半からイギリスで始まったもので、50年代から60年代のジャズを再発見するプロセスで生まれてきたダンス。というよりは、逆に、ダンスの技を競うことでDJとのバトルが始まり、その結果、ジャズを再発見したという方が正しい。いずれにせよ、上述したジャズ・ダンスとは全く趣を異にしている。なにせ、ジャズで踊るのだ。おそらく、その始まりは、いわゆるディスコ。おそらく、71年に始まったとされるテレビ番組「Soul Train」あたりに触発されたんじゃないかと思うんだが、そんな流れで育っていった、ダンスこそが命の子供たちに対して、DJはより高度なダンス技を競わせるために音楽を発掘していったといわれている。
結果として脚光を浴びたのがジャズからラテン。特に人気だったのはファンキーなジャズやラテン的なエッジを持ったもので、彼らにとってそれがきわめて新鮮だったようだ。なにせ、ビートルズが登場するまで「音楽貿易の不均衡」状態が続いていたこともあり、ミュージシャン・ユニオン、音楽家の労働組合がアメリカのミュージシャンにほとんど演奏の機会を与えなかったというのだ。が、アメリカでジャズが全盛期を迎えていたのは、まさにビートルズ前の時代。言葉を換えれば、イギリスで最もホットな時代のジャズがエアー・ポケットのようになっていたのだ。それが70年代後半から80年代前半にいきなり時代の先端に躍り出てきたと言っていい。
その影響で、UKからジャズ的なセンスを持ったサウンドが台頭。スタイル・カウンシルからシャーデー、エヴリシング・バット・ザガールあたりが代表格で、そんな背景を経てアシッド・ジャズが生まれ、それがアメリカに波及してジャズ・ラップあたりに影響を与えることになる。この本、『UKジャズ・ダンス・ヒストリー』は、そんな時代からDJとして、同時にミュージシャンとして活動を続けるSnowboy(スノウボーイ)によって書かれた、ダンス・ジャズのドキュメントといってもいいだろう。当時のDJやダンサーたちを始めとして、現場でうごめいていた人々とのインタヴューを網羅しながら、その歴史を「物語」として読ませてくれるのだ。まだ、手元に本が届いたばかりなので、読破してないんだが、このあたりのクラブ・ムーヴメントに関心のある人にとって必読の書となることは想像できる。
現在に至っても、衰退することなく続けられているダンス・ジャズ・セッションを主催するそのスノウボーイが日本をツアー中だというのを、これを書いている14日にみつけてしまうのだが、残すのは15日の大阪と16日の東京でのビルボード公演。もし、チャンスがあれば、ぜひ出かけて欲しいと思う。さらには、17日にHMVでのインストア・ショーがあり、18日にはDJとしてビーバップ・スクエアでお皿を回すとのことだ。詳細は彼のMy Spaceでご確認願いたい。
それとまるでタイミングを合わせるかのように始まったのがジャズの最高峰と呼ばれるレーベル、ブルーノートの設立70周年を記念した廉価盤のシリーズだ。なんとわずか1100円で「持っていなきゃ嘘でしょ」と思えるほどの名盤の数々が100タイトルも再発されることになった。正直言えば、オリジナルのライナーも入れて欲しいし、その訳も掲載して欲しいと思うんだが、どうやらそれは実現していないというのが実に残念。が、同時に、こんなチャンスに『UKジャズ・ダンス・ヒストリー』に登場する名盤を聴いていただきたいと思うのだ。
というので、ここに取り上げたのが「騙されたと思って聞いてみなさい、ジャズの楽しさからかっこよさ、奥深さまでが全て楽しめるよ」というアルバムの数々。なにせ、60年代なんぞ、このあたりのアルバムからカットされた7インチがジュークボックスに入っていたというほどジャズはポップな存在であり、そういった流れのアルバムを選んでいる。日頃、「ジャズはさぁ、なんか難しそうじゃん」とか「敷居が高い」と思っている人たちにとって、「こんなに面白いんだぁ」と、おそらく、新しい扉を開けてくれる作品。順を追って、簡単に説明したいと思うのです。
で、まずは、エルヴィス・コステロの『オールモースト・ブルー』にジャケットのデザインを盗まれた、ギタリスト、ケニー・バレルの名盤、『ミッドナイト・ブルー』。派手さは全然ないんだがブルージーでスウィンギーなギターが魅力の彼がパーカッション奏者、レイ・バレットと組んでいるのがミソで、そのおかげで純粋ジャズ・ファンからは「軽い」とか「安っぽい」という評価を得ていたようなんだが、逆にそれこそがこの魅力。文字通り、「真夜中のブルーな雰囲気」を全編に漂わせているのです。
それもパーカッションによるラテンっぽいエッジが面白いんだが、そんな流れのなかであげなければいけないのがテナーの巨人、ハンク・モブレーの『ディッピン』にトランペット奏者、ケニー・ドーハムの『アフロ・キューバン』。前者の大ヒットは『リカード・ボサノヴァ」で、後者は「アフロディジア」がめちゃくちゃ有名。なにせ、この2曲が流れるとダンスフロアに火がついたような騒ぎになるほどの定番で、踊らずにはいられないほど腰が浮いてしまうのですよ。ラテン系といえば、これも爆発的なヒットとなった「ウォーターメロン・マン」(スイカ売り)を収録している、ピアニスト、ハービー・ハンコックの『テイキン・オフ』もそんな1枚。ジャズなんて聴いたことがない人でも、この曲のフレーズはどこかで耳にしたことがあると思いますよ。
でもって、同じく、どこかで聞いたことがあるなぁと思うであろう、名曲中の名曲「クレオパトラの夢」が収録されているのがピアニスト、バド・パウエルの『ザ・シーン・チェンジズ』。4分25秒の間、それはもうとんでもない勢いでピアノを弾きっぱなしなんだけど、なぜかスキャットでもしたくなるほどのポップな曲で、歌謡曲的でもありクラシック的でもあるこの曲に惚れ込んでジャズ・ファンになった人もいっぱいいるとか。
同じく、ピアニストで忘れてはいけないのがホレス・パーラン。本当は、ダンス・ジャズ好きには思い切りラテンな『ヘディン・サウス』をお勧めしたいんだが、残念ながら、これは今回のシリーズには入っていな。でも、まるでロックンロールなタイトル・トラックが素晴らしい『アス・スリー』もいいのだ。このタイトルが、ブルーノートの歴史を変えたジャズ・ラップのユニット、US3の名前の由来なんだが、ピアノ・トリオでこの奥深さはなになんだぁと思わせるに足る傑作だ。
そして、最後の一枚は数多くのスカ・バンド、ミュージシャンにカバーされた名曲をタイトルにした、ウルトラ・ファンキーなトランペット奏者、リー・モーガンの歴史的傑作、『ザ・サイドワインダー』。ザ・スキャタライツはこの曲を「Malcolm X」というタイトルで録音しているんだが、それを知っているスカ・ファンには、このオリジナルをぜひとも聞いて欲しいと思うのだ。
というので、とりあえずは選んだのが7枚なんですが、正直言って、アート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズの『モーニン』にキャノンボール・アダレイの『サムシン・エルス』やソニー・クラークの『クール・ストラッティン』など、ジャズを聴いたことがない人でも「いいなぁ」と思わせる傑作ばかり。ちょいとこのあたりも聞いてみませんか?
written by hanasan
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2009
The Plastic Day (29th May @ Club FF, Seoul)
Ennio Morricone (27th May @ Olympic Park Gymnasium, Seoul)
Liam Ó Maonlaí with Hiroshi Yamaguchi (9th May @ Shibuya Duo Music Exchange)
CD review : Shake Away : LIla Downs(17th May)
Bob Log III (25th Apr. @ Night Paris Club, Taipei)
Lila Downs (9th Apr. @ Royce Hall, L.A.)
Lila Downs (8th Apr. @ Gibson Showroom, L.A.)
A Diva Descend to Earth : Lila Downs(8th & 9th Apr. in L.A.)
Redemption 97 (30th Mar. @ Shibuya O West)
Soul Flower Union (29th Mar. @ Shibuya O West)
Ruthie Foster (27th Mar. @ Tokyo Eat and Meets Cay)
Ruthie Foster (26th Mar. @ Yokohama Thumbs Up)
South by Southwest Music Festival feat. Doug Sahm tribute feat. Shawn Sahm and Augie Meyers and Alejandro Escovedo (18th Mar. @ Austin Music Hall, Austin), Easy Star All-Stars (18th Mar. @ Emo's Annex, Austin), Eli "Paperboy" Reed & The True Loves (18th Mar. @ Sonny's Vintage, Austin), The Legendary Tiger Man (18th Mar. @ Habana Calle 6, Austin), Roky Erickson with The Black Angels(18th Mar. @ Austin Music Hall, Austin), Tony Joe White (18th Mar. @ The Parish, Austin), Asa (19th Mar. @ Momo's, Austin), Ruthie Foster (19th Mar. @ Mother Egan's, Austin), Monareta (19th Mar. @ Momo's, Austin), Peter Murphy (19th Mar. @ Elysium, Austin), Andy White (19th Mar. @ 18th Floor at Hilton Garden Inn, Austin), Ben Harper & Relentless7 (20th Mar. @ The Bat Bar, Austin), Black Joe Lewis & The Honeybears(20th Mar. @ The Parish, Austin), Gary Clark Jr. (20th Mar. @ Maggie Mae's Gibson Room, Austin), Plouen Catximbes (20th Mar. @ The Parish Downstairs, Austin), Theart (20th Mar. @ Maggie Mae's Gibson Room, Austin), The Emeralds (21st Mar. @ Elysium, Austin), Jimmy Webb and the Webb Brothers (21st Mar. @ Prague, Austin), Wayne Kramer (21st Mar. @ Maggie Mae's Gibson Room, Austin)
Travis (09/03/01 @ Olympic Hall, Seoul)
Kozy Ouchi : Kozy, you drink too much, buddy! (09/02/14 @ Sakuragi-Cho Borderline)
Clare & the Reasons (13th Feb. @ Shibuya Club Quattro)
Clare & the Reasons (5th Feb. @ Yokohama Thumb's Up)
Kotobuki (31st Jan. @ Shin Okubo R's Art Court)
Glenn Tilbrook (10th Jan. @ Kichijoji Star Pine's Cafe)
2008
Bloodest Saxophone (6th Dec. @ Shinjuku Red Cloth)
Shibusa Shirazu Orchestra with David Murray (26th Nov. @ Shibuya O-East)
Kaiser Chiefs (25th Nov. @ Akasaka Blitz)
Honey Hall feat. Kaori Kawamura, Kayo Sakata, Mr.Pan & Lawdy & Toshimi Watanabe & Copa Salvo(22nd Nov. @ Shibuya Club Asia)
Rodrigo Y Gabriela (12th Nov. @ Shibuya O-East)
Rodrigo Y Gabriela (12th Nov. @ Shibuya AX)
Ethipoia National Cultural Troupe (2nd Nov. @ Takanawa Kumin Center)
Thee 50's High Teens (1st Nov. @ Shinjuku Jam)
Justin Nozuka (27th Oct. @ Harajuku Astro Hall)
Fanfare Ciocărlia (16th Oct. @ Shibuya Club Quattro)
Asagiri Jam - It's a beautiful day! feat. Kitty, Daisy & Lewis (5th Oct. @ Asagiri Arena)
Club Ska 20th Anniversary with intro & overall photo document feat.The Skatalites, The Trojans, Oi-Skallmates, Tokyo Ska Paradise Orchestra (28th Sept. @ Shinkiba Studio Coast)
Ska Cubano (24th Sept. @ Akasaka Blitz)
Doberman (23rd Sept. @ Hattori Ryokuchi Koen)
Soul Flower Union (23rd Sept. @ Osaka Big Cat)
Chris Murray Combo (15th Sept. @ Shibuya Lush)
nbsa+×÷2008 feat. Copa Salvo, Goma & Jungle Rhythm Section, Razoku, Keyco & Kokyou, Cro-Magnon, Soil & "Pimp" Sessions (14th to 15th Sept. @ Shinkiba Studio Coast)
Shibusa Shirazu Orchestra (13th Sept. @ Kisarazu Nakanoshima Koen)
Asa (10th Sept. @ Shibuya O-East Exchange)
Sunset Live2008 feat. Black Bottom Brass Band, Doberman, Sun Paulo, Mongol 800, Oki Dub Ainu Band, Leyona, Keison, Seiko Ito & Pomeranians, Double Famous, Soil & "Pimp" Sessions (5th to 7th Sept. @ Keya Beach, Itoshima)
Cool Wise Men with Eddie TanTan Thornton (15th Aug. @ Shibuya Duo Music Exchange)
You Waki (8th Aug. @ Shinjuku Club Doctor)
Glastonbury Festival 2008 (27th to 29th Jun. @ Worthy Farm, Pilton, Somerset) feat. Jimmy Cliff, Manu Chao, Ethiopiques, Buddy Guy, Solomon Burke, Manu Chao, Neil Diamond, Eddy Grant, Gilbert O'Sullivan
Peace Music Festa! (from) Henoko 2008 (22nd Jun. @ Ueno Suijo Ongaku-Do) feat. Kachimba4, KZ, Masao Teruya, Shaolong To The Sky, Kotobuki, Duty Free Shop. with Kakumaku Shaka, Donal Lunny with Kazutoki Umezu & Hiromi Kondo, Shibusa Shirazu Orchestra, Soul Flower Union
The Slackers (17th Jun. @ Daikanyama Unit)
Vic Ruggiero (16th Jun. @ Shimokitazawa 440)
Killswitch Engage & Thy Will Be Done (12th Jun. @ Shibuya O East)
Fumio Nunoya (7th Jun. @ Ogikubo Rooster)
Love Camp 2008 feat. Oriental Lucy,The Plastic Day, Sagitta, Yukie Sato and more(31st May in Hong Chon, Kangwon-do)
Banda Bassoti & Boikot (10th May @ Villaggio Globale, Rome)
Berri Txarrak (3rd May @ Viňa Rock Festival, Villarrobledo)
Banda Bassoti (2nd May @ Sala Heaven, Santander)
Banda Bassoti (1st May @ Kottbusser Tor, Berlin)
Oki Dub Ainu Band (23rd Apr. @ Shibuya Club Quattro)
Mozaik (4th Apr. @ Kyoto Taku Taku)
Edgar"Jones"Jones & The Joneses (3rd Apr. @ Nagoya Tokuzo)
The John Butler Trio (2nd Apr. @ Shibuya Club Quattro)
Rodrigo Y Gabriela (30th Mar. @ Shibuya Duo Music Exchange)
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