PEALOUT @ Shibuya Quattro (18th April, '99)
Straight into your heart
なんだろう、この疾走感は。なんだろう、このエネルギーは。ステージには楽器を持たなければごく普通に見える3人の青年たちがいる。どの曲もまっすぐに力強く、心に届く。
「日本人なんだけど英詞で歌ってて、すごくいいバンドなんだ。きっと好きになると思うんだけど。」と友人にライブへ誘われたのが、2週間程前。さっそく、先月リリースされたアルバム“LIFE GOES ON”を購入。“おっ?!これは期待できそうだな。”そして・・・今日のライヴ。見事にハマりました。
安定した演奏力、多彩な音、メンバー3人3様のキャラクター。まったく飽きさせずに、あっという間に時間が経ってしまった。全部で15曲ぐらい演奏したと思うが、新作(全10曲)からは AGAINST/NEW SOUL/LUCKY STAR/BE/NO EXIT/THE LIGHT/LIFE を披露。ボーカル近藤君がベースのストラップをはずし、ピアノ(キーボード)に移って歌うLIFE、THE LIGHT などはしっとりと聞かせる。突っ走るばかりがロックじゃない。この時ギタリストの岡崎君はアコギとベースを。ヘヴィなギターサウンドばかりでなく、ほかにもリズムボックスを加えたり、そういった“静”の曲も織り交ぜながらのライブだった。近藤君は3、4曲終えるごとに「今日はどうもありがとう」とくり返し、「Tシャツ買ってね」「今日帰ったらまたLIFE GOES ON 聴いてください」と言ってみたり、演奏中の激しさはどこへやら、の謙虚な好青年だった。そこがまたいい。今日の会場はほぼ満員で、客層もバラエティに富んでいた。特筆すべきは、70代とおぼしきおばあちゃんがいたこと(関係者/メンバーの家族??)。素敵。わたしも歳をとったらロックおばあちゃんになろう。
アンコールでは、先頃発売されたルースターズのトリビュートアルバムに参加できてとても嬉しかったです」と言って、C.M.Cを演奏しオーディエンスも大いに盛上がる。1度アンコールが終わって帰り始めた頃、覚めやらぬ熱気を察して再びメンバー登場!\3,000でこんなに楽しめるなんてエラすぎるぞ、PEALOUT(しかもクアトロは1ドリンク付きだ)。
ライブ本編半ばのピアノ曲を除けば、とにかくものすごい勢いで迫ってくる音だった。ひと昔前なら「ヘヴィメタル」と言われてしまいそうなくらいのギターサウンドに、ライブ後半は前列で何人ものサーファーが泳いでいた。
1994年の結成から日本人でありながら一貫して歌詞は英語のロックを演奏するPEALOUT(注:新作で初の日本語詞BEを披露)。個人的には、ロックはその歴史から見ても、英語が表音文字であるのに対し日本語は表意文字であることから見ても、ロックサウンドには英詞が一番合うと思う。
これからはこういうバンドがもっと出て来てもいいなぁ、と感じる。
彼らのようなバンドに出会えてとても嬉しい。
はじめまして、そして、これからもよろしく。
MY LIFE GOES ON with PEALOUT.
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