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彼らの存在を知ったのは、1997年の1stフルアルバム「DeadMusicFlamingo」リリースの頃だった。アシッドジャズ風のセンスの良いメロディーとソウルフルなボーカル、そして詩的で少しひねりの利いた歌詞のからみ具合は絶妙。まだその頃は、現在ほど押出しの強いサウンドではなかったが、それでも聴き手を異次元空間に誘い込むだけの力を備えていた。…晴れた日の少しけだるい朝、「下手クソが書いたような絵のような青い空」を見上げると、そこには「雲間に差し込むピースな光」…。「負け犬」だっていいじゃん! 誰かのせいにしちゃえ!! SPANOVAが描き出したのは、そんな開放的な光に満ちあふれた世界だった。
1999年の「SUPERBALL」は、1stよりはるかにポップで表情豊か。音にも歌詞にも一層の広がりが感じられた。白状すれば、あまりにもあっけらかんとした彼らにとまどいを感じた部分もあったのだが…。
そして、いよいよ今年「SPEAK LOUD」で、彼らとの約1年半ぶりの再会。1曲目「SPEAK LOUD」は、「おかえりなさい!」と言いたくなるSPANOVA節。「心のままに… 未来へ向かえ!」「生まれる事がParty 生きる事がFunk!」。それは、どんな慰めにも勝る人間への讃歌。メロディーの広がりも乾いたリズムもソウルフルなボーカルも健在だ。
他にも「二十世紀のこの僕を忘れさせてなんかやるもんか」などという80年代ポップスみたいなタイトルからは想像できないダンスミュージックや、アンビエントで印象派的な雰囲気を漂わせるインストルメンタルなど、たった5曲ながら、内容は実に多彩。音楽的度量の広さを、余すところなく見せつけてくれる。
時代とのシンクロニシティを鋭く感じつつ、あくまでもマイペースに走り続けてきsたSPANOVA。彼等が来たる21世紀をどう迎え撃つのか、俄然楽しみになってきた。
reviewed by 小田ゆみ子.
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