Banda Bassotti

『Amore E Odio』
なお、このアルバムのブックレットに収められた写真には名古屋のボトムライン前で撮影された全員のグループショット、フジ・ロック・フェスティヴァルに出演したときのものなどが掲載されています。撮影は本サイトのhanasanが担当。
The official site :
http://www.bandabassotti.org/
Gridalo Forte Records
http://www.gridaloforte.com/
なお、日本語サイトがあり、 サウンド・チェックも可能。
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『Asi Es Mi Vida』
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『L'Altra Faccia Dell'Impero』
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Mag files
photo report : (03/05/12 @ Kawasaki Club Citta)
photo report : (03/05/11 @ Osaka Big Cat)
photo report : (03/05/10 @ Nagoya Bottom Line)
photo report : (03/05/05 @ Ueno Church)
The Street Beat Festival featuring Brahman and Banda Bassotti : (03/04/19 @ Paci' Paciana, in Bergamo)
The Street Beat Festival featuring Brahman and Banda Bassotti : (03/04/18 @ Zapata, in Genova)
The Street Beat Festival featuring Brahman and Banda Bassotti : (03/04/17 @ Giornata dell'Arte e della Creativita Studentesca in PISA)
The Street Beat Festival featuring The Unity Squad, Rude Bones, Mongol 800 and Banda Bassotti : (03/04/12 @ Villaggio Globale Rome)
The Street Beat Festival featuring Betagarri, Brahman, Banda Bassotti and Obrint Pas : (03/04/11 @ Villaggio Globale Rome)
The Street Beat Festival featuring Capdown, Doberman and Banda Bassotti : (03/03/28 @ Centro Social Padova)
The Street Beat Festival featuring Banda Bassotti, Capdown and Doberman : (03/03/27 @ Centro Social Bologna)
The Street Beat Festival featuring Capdown, Doberman and Banda Bassotti : (03/03/26 @ Auditorium Flogin Firenze)
Radical Network Tour featuring The Salsa Gum Tape, Fidele, Banda Bassotti, Brahman (02/08/01 @ Takadanobaba Phase)
The Street Beat Festival in Italy featuring Banda Bassotti, King Prawn and Brahman (02/04/06 @ Villaggio Globale Rome)
The Street Beat Festival in Italy featuringBanda Bassotti, Brahman, Senza Sicura, King Prawn (02/04/05 @ Centro Social Padova)
The Street Beat Festival in Italy featuringBanda Bassotti, Brahman and King Prawn (02/04/03 @ Auditorium Flogin Firenze)
イタリアを揺るがす親父達のレベル・ロック、、バンダ・バソッティをチェックせよ! (01/12/19 -22. in Spain)
photo report (01/12/19 -22. in Spain)
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「あの当時のすべてのファンが『パンクこそが世界を変える』と本当に信じてたら、それは必ず実現してたはずなんだ」
某誌に掲載されていたジョー・ストラマーの言葉だ。当時の鬱屈とした不安定な社会に対する初期衝動的な決意表明から、想像もつかないほどエネルギッシュにその音楽性、政治性、コミュニティ性を目指していったザ・クラッシュ。彼らが後々のシーンに蒔いた種が咲かせた、もっとも真摯な花の一つがバンダ・バソッティだろう。
前作『Asi Es Mi Vida』でヴィオレッタ・パラからスペイン内戦を歌ったトラッドまで、世界中のプロテストソングをスカ/ロックを基調に、ラテン、アイリッシュ、ロシアといった様々なフォークロアで彩っていたのとは一転、『愛と憎悪』と銘打たれたこの新作は、パワフルで疾走感たっぷりの彼らのライヴを追体験しているかのように、シンプルで、重く、硬派な印象だ。
バンダ・バソッティの音はとにかく分厚い。どれほど分厚いかというと、彼らのアルバムをオープンタイプのイヤホンなんかで聴くと低音域でクリップするほどなのだが、それはヘヴィメタルやモダンヘヴィロックのバンドがよくしているように、コンプレッサーでガチガチに叩いた低音をいくつも重ねて作るサウンドプロダクションの手法によるものではなくて、生で出される音そのものがもうすでに分厚いのだ(だからこそイヤホンで聴くとクリップするのだが)。
どうしてそんなに分厚い音が出せるのか? 2002年にフジロックに出演した後インタヴューをする機会があり、彼らにそう尋ねたことがある。
「べつだん意識してやってるわけじゃなくて、ただ言えるのは、ステージに立つと、そいつがどんな人間なのかってことが表れるからじゃないかな。僕らは自分たちがどんな人間なのかってことを忘れないようにしている」
確かにこのアルバムは、前作ほど丹念に作りこまれたものではないし、おそらく、ライヴテイクにほとんど手を加えることなくミックスされていると思う。でもだからこそ、そこにある"生々しさ"を感じてほしい。彼らのライヴを体験した者にとっては一目瞭然のことだけれど、それは『曲がどう』とか『演奏がどう』とかいう以上に貴重なことだからだ。
インタヴューの最後に逆に彼らから質問されたことがある。「(音楽やベネフィットを通じて)僕たちが訴え活動していることは、成功すると思いますか?」 冒頭のジョーの言葉は過去形で語られていたが、彼らが投げかけたのは未来形だ。
アルバムのスリーヴをめくると、こんなクレジットがある。〈このアルバムをジョー・ストラマーの精神を引き継ぐものに捧げる〉
reviewd by ken
なお、左のmag filesでもチェックできるのですが、Banda Bassottiは毎年4月、各国からのバンドをイタリアに招いてフェスティヴァル形式のツアー、Street Beat Festivalを主催しています。詳しい日程はこちらに記されていますが、今年はフジ・ロック・フェスティヴァルのクロージング・バンドとして01年に登場したFermin Muguruzaと02年のクロージング・バンドだったBanda Bassottiが一緒に全イタリアを回ることになっています。また、昨年のツアーに同行した大阪のDobermanが今年も参加。Smashing Magでは編集長、hanasanと大阪のライター、kenでその前半を完全レポートする予定。お楽しみに。
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