近藤智洋

"近藤智洋を弾き語る" (国内盤)
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近藤智洋
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"近藤智洋" (国内盤)
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近藤智洋が居る場所、行く場所:(06/07/25 @ 下北沢クラブ・キュー) :review by wacchy
ここから:(06/07/22 @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン) :review and photos by wacchy
すべてがひとつになって:(06/07/20 @ 梅田ハードレイン) :review by wacchy ,photos by tommy
photo report:(06/07/20 @ 梅田ハードレイン) :photos by tommy
photo report:(06/07/19 @ Nagoya Club Up-set) : photos by wacchy
いい歌といい空間、いい時間:(06/07/15@ 福岡 クロージング・タイム) :review and photos by wacchy
最初の一歩。:(06/07/10@ 札幌スピリチュアル・ラウンジ) :review by wacchy ,photos by q-ta
photo report:(06/07/10 @ Hall Spiritual Lounge) : photos by q_ta
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6月にリリースされた『近藤智洋』収録曲から6曲、未収録曲4曲を弾き語りにしたアルバム『近藤智洋を弾き語る』。ヴォーカルと楽器をすべて同時録音したという全10曲から聞こえてくるのは、作られた音ではない。そこにあるのは生きている歌だ。息づかいのひとつひとつまで聞こえてくるような…。近藤智洋の声が好き、という人ならその柔らかさをひときわ感じられる一枚だ。
先に出したアルバムはほとんどがバンドの音で、今回はそれを弾き語りに、という流れになってはいるが、ソロの活動はもともと弾き語りがスタート。だから、ライヴを観たことがある人にとっては、むしろこちらの方が家に帰ってきたような安心感がある。近藤智洋の歌を知らない人なら、曲の原石の手触りを感じることができるだろう。声とギター(時にはピアノ)にブルースハープで少しだけ色をつけたシンプルな世界。丁寧に紡がれる言葉から映像が浮かんでくる、日本語の歌詞をじっくり味わって欲しい。
中でも特に印象に残った歌詞がある。
〜恐れることはなく、迷いも消えていく。
でも、離れることはなく、不安もここにある。
だから歌うのさ、迷わずに今。〜
(『近藤智洋を弾き語る』09:"過ぎゆく雲"より)
このアルバムは7月のツアー後の録り下ろし。ツアー中、いろいろな状況でのライヴがあった。でも、どんな時でも投げださずに自分の歌をうたっていた。その結果、ツアーが進むに連れライヴも急激に成長していくという、非常に濃い経験をすることになる。この曲を聴いたとき、その光景を強く思い出した。不安を打破するのは歌だけ、歌うことで道を切り開いていくヴォーカリストの性を観たような。あの時も今も近藤智洋は歌い続けている。
9月以降は双子の兄弟のような2枚のアルバムを持って精力的に全国を回り、今年のライヴ数は100を越えるという。どんなライヴをやっているのか、全部を目にすることはとてもできないけれど、このアルバムを聴けばその一端を垣間見ることができる。自分の足で各地に歌を届ける真の歌うたい、近藤智洋の原点に触れたい人は、ぜひ。
ライヴ会場とAmazon.co.jpでの限定発売。
[収録曲]
01. 静かな世界へ
02. 走る風のように、落ちる雨のように。(試聴できます)
03. 感触
04. 荒野を抜け、そして戻る。
05. 口笛
06. BAREFOOT DIARIES
07. 恋に落ちたままで
08. 冬の冒険
09. 過ぎゆく雲
10. 少年
reviewed by wacchy
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