ギターウルフ

Gutar Wolf

"デッド・ロック"
(初回限定国内盤DVD付き)

The official site

Guitar Wolf

http://www.guitarwolf.net/


previous works

"ウルトラ・クロス vol.1 ギターウルフ vs ライトニングボルト"(通常盤)
"ウルトラ・クロス vol.2 ギターウルフ vs ストラッグル・フォー・プライド"(通常盤)
"ウルトラ・クロス vol.3 ギターウルフ vs DJバク"(通常盤)
"LOVEROCK"(通常盤 / CCCD)
"UFOロマンティクス"(通常盤 / 限定盤 本革ジャケット仕様)
"WOLF ROCK"(紙ジャケ限定盤ボーナストラック付き / 通常盤)
"RUN WOLF RUN"(紙ジャケ限定盤ボーナストラック付き / 通常盤)
"MISSILE ME"(紙ジャケ限定盤ボーナストラック付き / 通常盤 / US import)
"狼惑星"(通常盤 / US import)
"ジェットジェネレーション"(通常盤 / 限定盤 本皮ジャケット仕様 / US import)
"ロックンロールエチケット"(限定盤 本皮ジャケット仕様 / 通常盤)
"LIVE!!"(通常盤 / 限定盤 Alec Empireのリミックス付

check the albums?


buttonmag files : Guitar Wolf

buttonCD review Dead Rock : (07/02/20) : review by sakamoto
buttonphoto report : (06/08/19 @ Rising Sun Rock Festival 2006) : photos by q_ta
buttonphoto report : (06/06/09 @ Shinjuku Loft) : photos by saya38
buttonphoto report : (06/03/04 @ Shinjuku Loft) : photos by sam
buttonphoto report : (06/01/21 @ Kobe Star Club) : photos by tommy


 カッコいいバンドはハウった音だけでも最高だ。と悟ったのはギターウルフの『ジェットジェネレーション』を初めて聞いたと時のことだった。アルバムの冒頭に鳴っていたハウったギターの音だけで脳ミソが沸点まで飛んでしまったあの時。自分にとって音楽の聞き方を決定付けたと言ってしまってもよいぐらいの出来事だった。

 結成から今年で20年を向えたギターウルフ。当時からの相棒であるベーシストのビリーの死という筆舌し難い出来事を乗り越え、尚も加速を止めぬ狼達の熱い一枚が届けられた。いつだって直球勝負、爆音命の彼ららしさ全開の内容だ。新たにベースに加わったUG(ユージ)は加入時は楽器もロックも全くの初心者。そんな彼を選んだセイジの男前振りには頭が下がる。ロックなんてテクだけじゃねえのだ。やっぱり。

 "ケンカロック"に、"池袋タイガー"、"高校生アクション"とタイトルだけでイキそうになる全12曲は最初から最後まで息をつかす暇もない勢いに溢れている。ウルフの音はいつだってそうではある。が、素人UGのためにハードルを下げるような無粋な痕跡は皆無だ。だからなのか、これまで以上の熱がスピーカーの向こうから伝わってくる。ウルフを貫くセイジとトオル、4匹目のウルフを目指したUG。演奏力だけじゃウルフとは呼べないからこその熱。それは憧れへの疾走か、貫く意志の力強さか。それをまるごと音にしてしまったからこその爆音がここにはある。

 実は今作の爆音はかなり聞き易く仕上がっている。ギターソロの聞かせ方なんかは過去最高。もちろん、エンジニアに名を連ねたZAKの手腕であることは間違いない。とは言え、それが「きれいな音」を意味しているのとは決して違う。彼らの純な部分だけがしっかりとパッケンジーグされている。溢れるノイズとスリーピースであることを忘れさせるような爆音、そして喧嘩上等な演奏力。テルミンを取り入れた"口笛シャドウ"なんかは新機軸と言えるのかもしれない。でも、そんな感じは全くゼロ。結局、ギターウルフでしかあり得ない音が鳴っているだけだ。ゆっくりスタジオで練習している暇があったら、ステージでジャンプを決める方が遥かに重要なのである。抑えの利かない疾走は上手下手を超越したグルーブを生み出す。これこそロックンロールの最重要事項。それが見事に詰まったサウンドに仕上がっている。そう、聞き易さという概念がその辺の音とは根本的に違う。熱量とコシの強さが圧倒的なのだ。

 20年たった今も迷わず「地球がオレに挑戦してる」とか「愛と勇気と俺の革ジャン」なんて歌詞を歌にしてしまうギターウルフ。そんな朽ち果てぬ魂を音に鳴らした今作。見事にロッケンローンの心臓を射抜いている。そんな爆音はきっと天国まで聞こえているに違いない。ビリーもきっと喜んでいるはずだ。まだまだ止まない狼達の遠吠えを聞きながら、ガムを噛みながらベースを弾く男のことを思い出した。


2007 ギターウルフ・アンドロメダ・ツアー

2/22 (木)鹿児島SRホール
2/23 (金)下関テイクオフ
2/24 (土)岡山デスペラード
2/26 (月)高松パンチホール
2/27 (火)松山星空ジェット
3/1 (木)徳島クローバー
3/2 (金)高知カオティックノイズ
3/3 (土)高知カオティックノイズ
3/5 (月)京都磔磔
3/6 (火)奈良ネバーランド
3/7 (水)静岡サナッシュ
3/12 (月)旭川カジノドライブ
3/13 (火)札幌カウンターアクション
3/15 (木)青森サンシャイン
3/16 (金)盛岡チェンジ
3/17 (土)秋田ライブスポット2000
3/19 (月)酒田ミュージックファクトリー
3/20 (火)仙台マカナ
3/23 (金)大阪サンホール
3/24 (土)松江B1
3/26 (月)名古屋OYS
3/27 (火)名古屋OYS
3/30 (金)恵比寿リキッドルーム

詳細については公式サイトでご確認ください。

reviewed by sakamoto


Recent Pick Ups

ジョー・マンゴー

Jo Mango

"ペーパークリップス
・アンド・サンド
"

reviewed by kuniko

!!! (Chk Chk Chk)

!!! (Chk Chk Chk)

"ミス・テイク"

reviewed by michael

ラグワゴン

Lagwagon

"レゾルヴ"

reviewed by michae

映画"ブラザーズ・オヴ・ザ・ヘッド"

Brothers of the Head

"オリジナル・サウンドトラック"

reviewed by taiki

ブラッデスト・サクソフォーン

Bloodest Saxophone

"グローリン・ザ・B"

reviewed by taiki

sakamoto's reviews

button"ソング・オブ・インストゥルメンタル" / サケロック (06/12/24)
button" B☆B☆B" / ズボンズ (06/11/23)
button"夢助" / 忌野清志郎 (06/10/23)
button"アイ・ノウ・アイム・ノット・アローン & イェル・ファイア!" / マイケル・フランティ & スピアヘッド (06/09/11)




無断転載を禁じます。The copyright of the review belongs to and it may not be reproduced in any form whatsoever.counter
==>Back To The Top Page : JPN / ENG.