モーサム・トーンベンダー

Mo'some Tonebender

"スーパー・ナイス"
(国内盤 )

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Mo'some Tonebender

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previous works

Mo'some Tonebender

"Rockin' Luuula" (国内盤 / Rockin' Luuula)


"You are Rock'n Roll(MAXI)"(国内盤)
"ペチカ(MAXI)"(国内盤)
"faster!"(国内盤)
"ビートルバーナー(MAXI)"(国内盤)
"THE STORIES OF ADVENTURE"(国内盤)
"アンハッピー・ニューエイジ(MAXI)"(国内盤)
"TRIGGER HAPPY"(国内盤)
"DUM DUM PARTY(MAXI)"(国内盤)
"見知らぬところ(MAXI)"(国内盤)
"idiot(MAXI)"(国内盤)
"未来は今(MAXI)"(国内盤)
"HELLO"(国内盤
"echo"(国内盤)
"LIGHT,SLIDE,DUMMY"(国内盤)
"DAWN ROCK"(国内盤)
"DRIVE"(国内盤)
"スペースシャワー列伝~宴~(compilation)"(国内盤)

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buttonmag files : Mo'some Tonebender

buttonCD review : Super Nice : (07/03/18) : review by sakamoto
buttonphoto report (06/12/10 @ Shinsaibashi Club Quattro) : photos by tommy
buttonMo' Mo' Mo' Mo'some (06/12/02 @ Shibuya AX) : review by shawn, photos by saya38
buttonイビツなのに美しいロック (06/12/02 @ Shibuya AX) : review by sakamoto, photos by saya38
buttonカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ (06/12/02 @ Shibuya AX) : review by nob, photos by saya38
buttonphoto report (06/11/25 @ Sapporo Bessie Hall) : photo by q_ta
buttonphoto report (06/08/19 @ Rising Sun Rock Festival, Ishikari Bay) : photo by q_ta
buttonphoto report (06/07/15 @ Zepp Sapporo) : photos by q_ta




 前作"ロッキン・ルーラ"と今作"スーパー・ナイス"のジャケットを見比べるとこの2枚のレコードの違いが良くわかる。百々(V&Gu)の顔だけが描かれている"ロッキン・ルーラ"のジャケと、メンバー3人の姿がしっかりと収められている"スーパー・ナイス"のジャケ。

 あくまでもストレートに痛快なロックナンバーが連打されていた"ロッキン・ルーラ"は、初めてメインでソング・ライティングを手掛けた百々の影響力が強かったのだろう。(ちなみに前々作の"ストーリーズ・オブ・アドベンチャー"では百々の作曲は0。)それは、爽快な原点回帰に聞こえたし、胸をすくようなアッパーな楽曲達はあくまでも強く鳴っていた。そして、百々の持つロマンティックな一面に胸が焦げるような思いを抱かされた。とはいえ、メンバー3人の強烈で一筋縄でいかない個性の絡み合いがモーサムの最大の魅力だと感じている者にとって、前作はあくまでもその中の一つのチャネルが突出しただけに過ぎないと感じたのも事実だ。そう言った部分でもう一越え先を聞きたくなった作品ではあった。昨年の夏にリリースされたシングル『ユー・アー・ロックンロール』も3人のプレイはよりハードになったものの、この路線をあくまでも踏襲していた。しかし、次にリリースされたシングル『タイガー』、このアルバムの冒頭も飾るこの曲は大げさではなくたまげた。切り裂くような楽器の絡み合いはシングルカットした理由がわからないぐらいハード・コアな仕上がり。ヴォーカルも3人が言葉の断片を飛ばしあい、その姿は衝動の塊をぶつけあっているよう。ストレートなロックンロールなんて言葉とは似ても似つかぬ途方もない曲だった。

 そして、届けられた"スーパー・ナイス"。一言で言うとなんともモーサムらしいアルバムだ。通して聞くとベタな4つ打ちがあり、スカ〜ダブがあり、アコギの弾き語りがありとまとまりなんてものはほとんどない。先の読めない曲展開、過剰に絵の具を塗りたっくた絵画のような音、わかるようでわからないぶっ飛んだ歌詞、そんなもんを全部ひっくるめてモーサムというバンドにまとめあげてしまうハイなテンション。アホらしいぐらいのこの強引さと、そこから生み出されるアナーキーな感じこそ彼らのロックへの衝動や身を裂くような凶暴性を端的に表現している。

 ベタな4つ打ちの『ウィー・アー・ラッキー・フレンズ』やファニーな歌詞が印象的な『ジャック・ザ・トリッパー』のようにメロディーがポップで聞き易い曲が多く耳につくのは新しい発見だった。前作のストレートなロックンロールモードをうまく消化した結果だろう。その辺りを踏まえてバンドとしての再構築をこの作品でしっかりと果たしている。要は色んなものをひっくるめてモーサムにしか出せない音の極限を目指したアルバムだ。モーサムらしいと書いたが、飛び切りのモーサムの音がある。イビツではあるが、それでもポップとして存在し、ロックであろうが、サイケであろうが全てを壊してしまう破壊力。これぐらい縦横無尽に暴れ回った方がモーサム・トーンベンダーというバンドの際立った個性が楽しめる。飛び切りの格好良さに体が反応してしまう。なんせ、部屋で聞きながらこんなにエアーギターしたくなるバンドどこにもいない。そんな自分の反応がこのアルバムの一番の特徴だし、このバンドの凄さなんだと思う。


Tour Schedule
革命的なヴィジョンを世界に提示するツアー


3/18(日): 福岡:DRUM Be-1
3/21(水・祝): 広島:CLUB QUATTRO
3/24(土): 大阪:BIG CAT
3/25(日): 愛知:NAGOYA CLUB QUATTRO
3/31(土): 宮城:SENDAI CLUB JUNK BOX
4/1(日): 北海道:SAPPORO BESSIE HALL
4/3(火): 岩手:MORIOKA CLUB CHANGE
4/8(日): 東京:日比谷野外音楽堂
reviewed by sakamoto


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