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今年のフジロックのラインナップを見た。知らないアーティストがいっぱいいた。もちろん、キュアも知らない。一番気になるのが、Mumm-Ra、Kings Of Leon、Switches、Mika。一番疑問を持ったのが、26日のRed Marquee。Mumm-Raの方が注目しているのに、なぜ「Fountains of Wayne」なのか?聞いた事がないバンド。MTVもCDショップでも目立たない。納得出来ないが、聴いてみないと分からない。とにかく、おもいっきりCDを買って聴いてみた。
歌詞を読みながら、曲を聴いて感じて思った事を書きます。1曲目「Someone To Love」最初の音は、オルガン?の音。いや、ギターの音だった。ちょっと切なく、甘い音だった。曲を聴いただけで、恋が出来ない憂鬱な人生のイメージがする。2曲目「'92 Subaru」スバル。車の名前。曲にピッタリ。蒸し暑くジワジワした風に乗ってドライブしているような、イケイケなロックンロール。とくにソロのギターイカす。4曲目「Traffic And Weather」。日本語を訳すると、交通情報と天気予報。サビのところに"Like traffic and weather"と繰り返して歌っている。意味がわからないまま、僕も歌ってみたら、なんだか空しくなった。曲もリズムも憂鬱な表現。8曲目「Michael And Heather at The Baggage Claim」ブルーな気持ちで疲れているような表現。
まとめるとギターがデカくポップなロックンロール。70年代から80年代で20代青春の気持ちを表している。恋の悩み。憂鬱な人生。無駄な時間。曖昧な気持ち。つまらない時を過ごしながら、ほんの幸せな瞬間があった。例えば、気になる女を見かけただけで、嬉しかった。なんだかわからないけどなんとなくわかるような気持ち。つまり、"Like traffic and weather Like traffic and weather"の事。まるで、踏切の音を聞いただけで、切なく感じると似ている。
「僕らが若かった時の写真だ。この車は、一番好きだった'92のスバルだ。彼女と一緒によくドライブしたんだ。」彼が、ポラロイドで撮った古い写真について、思い出を話してくれた。みたいなストーリーな歌詞だった。場所の名前や、テレビの番組の名前とかいっぱい書かれている。実話みないな気がするけど、実際に体験した歌詞なのか?
この曲を聞いただけで、懐かしい音ばかりで、昔に戻りたいなぁ。。と思うようなアルバムだった。
Fountains of Wayneってこんなバンドかぁ。と改めて好きになった。くだらない歌詞なのに、曲が温もりがあって、「まぁいいかっ」と人生はこんなものなんだ。レッドで、ビールを飲みながらロックンロールでやれば、納得かも。
reviewed by hara
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