northern bright @ Sapporo BESSIE HALL (11th Oct '03)
正しいモッズはかくあるべし -Part 1-
ドアを開けると階段までギチギチ。ステージに行こうとしたスタッフがお客さんの波に飲まれてる。無理もない。3年半ぶりの札幌なのだ。
northern bright。その名前を音楽誌に見るようになって、結構な時間が経ったように思う。UKの旗手として徐々に頭角を現し、着実に力を付け、スターダムにのし上がって行った反面、そのスタイリッシュさが故に、一部からはアイドル的な扱いも受けた。モッズなスタイル、繊細なルックス、ギターポップと言うジャンル…当時のシーンにおいて、それは不可避であったように思う。ブームが落ち着いた頃、流行と言う軽薄な波は少しづつ引いていった。しかし彼らから見れば、その跡に現れたものは平らな砂浜ではなく、高く、険しい山だったのではないかと思う。 |
Tower Recordsのタオルを高々と掲げ入場したメンバーは、相変わらずスタイリッシュだった。足元にはドデカいエフェクター。変な音(笑)が好きな僕はこれだけでワクワクしてしまう。こちらの予想を良い意味で裏切るエフェクトやブレイク、さりげなく入るギミックのようなフレーズに、僕は目がない。
演奏が始まると、彼らは山を越えたんだな、と確信した。もはや一介のロックバンドではない。ただのギターポップではない。ミクスチャーという"武器"を手にした彼らならではの、惹き込むような感覚。
誤解して欲しくない。ミクスチャーだから良いのではないのだ。キャリアに裏打ちされたプレイとステージワーク。山を越え生まれた良い意味での余裕。その3つが相俟って生まれたのが、notern brightのグルーヴなのだ。 |
|
--->Part2へreported by SHUUMA NOGUCHI and photo by Q-TA MIDORINO
|
|
|