コンドウトモヒロ(PEALOUT)・インタヴュー
「もっと唄いたいっていう気持ちは、10年間変わっていない」
--Part.1--
--フジロックはもう3週間前のことになりますが(インタビューをしたのは8月23日)。
「ねぇ、もう随分前のことのような…。ちょうどフジ終わってすぐレコーディングしたり、プロモーションしたり実家帰ったりライヴやったりしてたから、結構前のような気がする。でも楽しかった。今回は弾き語りで出たっていうのもあって気楽に出られて、良かったなと思って」
--バンドで出たときよりも気楽な感じで?
「そう。一緒にやった城戸君(ここ1年ほど、近藤さんの弾き語りでドラムを叩いている。現在はJUDEのメンバーとして活動中)も、JUDEで前夜祭に出ることが決まってたから、『もしヒマそうだったらスティックだけもって来て』って。それで彼が間に合えば一緒にやればいいし、間に合わなかったらひとりでやればいいしと思って。そしたら無事間に合ったんで」
--かなりラフな感じだったんですね。
「そうそうそう」
--選曲はどのように?
「選曲は前の日くらいに決めて。やりたい曲はいっぱいあったけど、時間が30分って決まってたから。ルースターズは1曲やりたかったし。あとは多分弾き語りを見るのは始めての人ばっかりだと思うから、今自分で一番上手く見せられる曲を選んでいった感じだね」
「ルースターズは1曲やりたかった」。ご存知の通り、近藤さんがGypsy Avalonのステージに立った同じ日にグリーンステージではルースターズのラストライヴがあったのだ。近藤さんといえばルースターズの存在はかかせないだろう。あの時のライヴの感想をどうしても聞きたかった。
--あの時はどんな気持ちで見てました?
「自分のライヴが終わって2時くらいだったから一回ホテルに荷物置いて。でも結構時間なくって15分前くらいについたのかな。一番前のブロックとの境の柵の前くらいまでいって。いいポジションを確保しなきゃと思って。前に背の高い人がこなさそうなところを(笑)」
--近藤さんはルースターズをリアルタイムで見てるんですよね。
「あ、でも俺が見てたのは大江さんの終わりの方だから」
--じゃあ、あの編成では見てない?
「見てない。俺が見始めたのは84年の『φ』を出す前くらいだったから、池畑さんもいなかったし。井上さんもいなかったし。だから、あの4人のステージは見てない」
--実際目の当たりにしてみて。
「見る前は、そのころの4人の音だけ、ライヴテープや映像しか見てなかったし、大江さんは一回リタイヤしてたりとかそういうのもあって、それがどうでるのか?みたいな、変な幻想のようなものがあった。けど、フジみたら、もう、そういうんじゃなくて、あれから20年経ってそれぞれ4人の過程も含めたうえで、今のルースターズがみられたっていうのがすごく良かった。あの4人がやらなくなった82年から、その続きを見るっていうよりも、その後ちゃんといろんな流れがあって、みんなバラバラになって、大江さんが休んだりそれぞれがいろんなことやったりした上で20年後にまた一緒にやろうかってなって。この間見たのは1982年のルースターズじゃない、今の形だったから。俺はラストライヴっていう感じはすごくしたのね。4人は多分最後と思ってやってるんだろうなーと思って俺は見てたから。ラストライヴがあれで良かったなってすごく思った」
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interview by wacchy and photo by saya38
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