コンドウトモヒロ(PEALOUT)・インタヴュー
「もっと唄いたいっていう気持ちは、10年間変わっていない」
--Part.2--
ひとつの大きな存在のバンドがフジロックという場でラストを迎えて、それはまたひとつの伝説になった。
でも、伝説よりも今動いていくものを追いかけたい。フジロックを通して、新たなステージへ進んでいくであろうコンドウトモヒロというアーティストを。弾き語りの方はバンド編成でやってみたりと、今後、いろいろな変化と進化が見られそうだ。
--フジでも一緒にやった城戸さんのドラムは近藤さんのライヴにかかせない存在になってきてますね。
「そうだね。ちょうど城戸君とやり始めて1年。ライヴを結構やったからお互いのタイミングとかも分かってきて。彼も結構毎回アプローチとか変えてきて、でも抑えるところはきちっと抑えてくれるからそれは、いくら遊ばれても楽しめる。いきなりキメが変わってたりするし」
--最近はドラムプラス、ベースが入ってバンド編成でやったりもしてますが、今後やってみたいことってありますか?
「今度、もう一人ギター入れたい。エレキ。基本的に俺はアコギでコードだけ弾くようにして、フレージング的なことを出来る人を今探してて。今年中に探したいなとは思ってるんだけど、なかなか一緒にやりたいなと思う人がいなくて」
--近藤さんが一緒にやりたいと思うのってどんな人ですか?
「カッコいい人」
--カッコいい?
「そう。おれがライヴ見てカッコ良い、一緒にやりたいと思う人。それは見た目じゃなくてね。城戸君にしてもよっちゃん(yoshiko=farmstayのベーシスト。近藤さんのライヴには今年の5月から参加している)にしてもステージ見て『あー、この人すげーカッコいい。一緒にやってくれないかな』って思った人だから。カッコいい人はいっぱいいるんだけど、自分と合うっていうのも大事かな」
--これからは弾き語りの方もバンドっぽくなっていくんですか?
「バンドでやるかひとりでやるかは、臨機応変に。ソロは自由だから好き勝手やれるからね(笑)。ひとりでやるのもすごい楽しいし。曲の原曲を見せられる感じで。バンドでやる場合は違うテンションだったりアレンジだったり、知らない人が入るプラスアルファが曲にだせるんだけど、ひとりだと歌と言葉が丸裸になるから」
--ひとりの方がシンプルに聴けますよね。
「そうそう。気持ちの面でもちょっとづつ変わってきたこともあって。フジロックの時は初めてちゃんと立って、譜面も見ずにやって。今まで椅子に座って譜面並べてやってる感じだったけど、それを変えていこうかと思って。ライヴもやってきたし、曲も増えたし次の段階で。
ひとりでやるのってね、やっぱり不安な部分が大きいのよ。バンドと違って。怖いっていうか。アコギ弾いててアコギ間違うとだれもフォローしないからつまるとそれで『おぁぁぁ』ってなっちゃう。バンドだと誰かが演奏続けてるからそれに乗っかっちゃえばいいんだけど、ひとりだとそうもいかない。その分この何年間かやってきて、自分自身鍛えられたなとは思ってる。
でもその楽譜っていうのはメンバーなのよ俺にとって(笑)。見たり見なかったりするんだけど一応置いておくとなんか安心できる、間違えてもぱっと戻れる。それに頼ってる部分もあったりして。でも、もう2年くらいやってるから、そこからちょっと独り立ちしようかなって。ソロなんだけど、独り立ち(笑)。7月くらいからそういうこと思い出して、その最初がフジで、すごく気持ち良く出来て良かったな」
--じゃあ、フジロックはちょっとしたスタートですね。
「そうそうそう。弾き語りはホントびびってるところから始めてるから、最初の頃は緊張しまくってガチガチになってて。多分この1年で大分変わったと思うんだけどね。ちょっとづつ余裕がでてきてるし」
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interview by wacchy and photo by saya38
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