interview with 近藤智洋 (12nd May '06)
鳴っている音は自分の中にずっとある
- part1 - 『オレの歌が一番好きな人と、一番わかりやすい方法で』
-- 2年前のインタビューの時すでに「ソロの曲を音源にしたい」という話しはでてましたよね。それが今に至るというのは?
あの時は具体的に作ろうという気はなかった。いずれは…という気持ちはあったけど、ピールアウトやってる間は作ろうとは考えていなかったから。解散が決まってからも、ソロでやっていこうというのは決めてたけど、新しくバンド組んで…とかは考えてなかったし。全部解散してから、と思ってた。
去年の7月にピールアウトがなくなって、8月からまず音源を出そう、リリース先を見つけようと思って動き出して。その時に一番思ったのは、ただ出しますじゃなくて、本当に本気で一緒にやれる人を見つけようということ。すっげーオレの歌が無条件で好きで「出したい!」って言ってくれる人がいるところからリリースしたかった。ソロでやるならそれくらいじゃないと意味ないから。それで、知っているところをあたったり、ライヴを観に来てもらったり、弾き語りの音源を渡したりしてたんだけど、あんまり反応がなくて。
そうこうしてるうちに、ズルズル時間がたって。本当は2005年の内にレコーディングして、2006年3月の自分の誕生日の前、30代最後に出したいっていう気持ちがあったんだけど、それもずれこんじゃって。それで結構落ち込んだって言うか、「ダメだな〜、いい歌唄ってるつもりなんだけど、あんま良くないんだな〜」みたいな。お客さんもピールアウトに比べたらかなり減ってたし。年末あたりはちょっと暗いモードになりかけてた。
でもね、年が明けて考えてたら、いたんだよね。オレの歌がほんとに好きで、レーベルなんてやってないけどやる気は充分で、これから新しくレーベルを作ってCDを出そうという人が!
その人はオレなんだけど(笑)
-- もっと早く「自分で出す」っていう話しになるかと思っていました。「音源」という言葉はライヴでも何度か聞いていたから。
今年に入って、まだ話しをしていたレコード会社があったからね。だけど、そこがリリースするにしても7月過ぎになりそうで。ピールアウトが解散したのが去年の7月だから、正直1年は越えたくないな、というのがあって。それで「自分で作ろうかな」って漠然と考えるようにはなってた。
でも自分で作るにはどうしたらいいんだろう、ノウハウもないし、レーベルのやりかたもわからない。そこでまた悩んだりしたけど、その時ふと立ち戻ったのは、もともとあった「オレの歌を1番好きな人と、無条件で好きな人と組んでやりたい」っていうところだったの。で、よく考えたらオレの歌を一番好きなのはオレしかいないだろ、と。だったら、自分で作って出すのが一番わかりやすい方法だと思った。それで、自分でレーベルやってる人に話しを聞きに行って、いろいろ教えてもらったら「あ、これはひとりでもやっていけるかな。自分でやろう!」って決心できて。そう思ったらすげぇ気持ちが楽になって、そこから一気にレコーディングを決めたんだよね。もうやろうと決めた日にはスタジオもミュージシャンの人もエンジニアも全部押さえて、2週間後にはレコーディング始めてた。
|
interview and photos by wacchy
|
|
2006
Interview : 『鳴っている音は自分の中にずっとある。』:(06/05/12)
『今伝えたいことを、今の声で。』:近藤智洋(06/05/10 @ 下北沢 440)
『多彩な力を感じてほしい』:近藤智洋(06/04/22 @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン)
声の続きが観たくなる:コントロール・フリーク!!(06/04/21 @ 吉祥寺プラネットK)
『近藤智洋・ライヴ週間記』 : 下北沢/札幌/旭川/福岡 : 近藤智洋(06/03/16-23 @ Tokyo,Sapporo,Asahikawa,Fukuoka)
photo report:Hariss(06/03/19 @ 旭川カジノドライウ゛)
下北沢のような…、でも間違いなく札幌の空気 : In The Air(06/03/18 @ 札幌スピリチュアル・ラウンジ)
photo report : Tomohiro Kondo(06/03/16 @ Shimokitazawa Club Que)
photo report : Beyonds(06/02/17 @ Daikanyama Unit)
楽しくてカッコいい。それがアンダーステイトメンツだ! : アンダーステイトメンツ(06/02/02 @ 新宿ロフト)
進化するアコースティックイウ゛ェントF.O.V : Focus On Voice Osaka 2(06/01/21 @ Shinsaibashi Club Jungle)
2005
声の表現者 : Focus On Voice Osaka 1(05/10/28 @ Shinsaibashi Club Jungle)
三色音色 : 近藤智洋、花田裕之、古明地洋哉 (3rd Oct @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン)
夢うつつ : Jude (7th Oct @ 渋谷AX)
「帰れっ!」て言われても帰らない!! : Lonesome Dove Woodrows @ Shimokitazawa Shelter(5th Oct '05)
笑顔の種をもらった夜 : the castanets (19th Sep @ 下北沢クラブ・キュー)
真っすぐにロックする男達 : Bandwagon (17th Sep @ Shimokitazawa Shelter)
Nobuo Shinohara & Michio Joh : Focus On Voice V (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
photo report : Tomohiro Kondo (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
photo report : Hiroya Komeiji (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
photo report : DUSK (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
はじめまして、あふりらんぽ。また会いましょう、あふりらんぽ! : あふりらんぽ (18th Aug @ 下北沢シェルター)
「PEALOUT LAST STAND 響音 最後の狂鳴」レポートを終えて : ピールアウト (1st Jul @ 渋谷クラブクアトロ)
ツアーファイナル、東京。会場に溢れた"Peace,Energy And Love" : ピールアウト (1st Jul @ 渋谷クラブクアトロ)
大阪は最後まで熱かった! : ピールアウト (26th Jun @ 心斎橋クラブクアトロ)
長くて短かった名古屋の夜 : ピールアウト (24th Jun @ 名古屋クラブクアトロ)
photo report : Pealout (24th Jun @ Nagoya Club Quattro)
「ありがとう札幌!」、「ありがとうピールアウト!」 : Pealout (18th Jun @ Sapporo Bessie Hall)
ツアー初日、福岡ラストライヴ。とにかくライヴへ行け! : ピールアウト (11th Jun @ 福岡ドラムサン)
一生忘れられないツアーになった : 激初期衝動シンポジウム ファイナル feat.スロス・ラヴ・チャンクス、ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (29th May @ 下北沢クラブ251)
場所がなければ自分たちで作ればいい : 激初期衝動シンポジウム Vol.5 feat.ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (27th May @ 大阪サンホール)
PUNK=楽しむための音楽 : 激初期衝動シンポジウム Vol.4 feat.ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (26th May @ 名古屋ハックフィン)
超個性派動物園 : focus ON VOICE feat.ジョウミチヲ(DUSK),篠原信夫(the blondie plastic wagon),浜田亜紀子(GO!GO!7188),TOMOVSKY and オンガシューヘイ(understatements (25th May @ 下北沢440)
旅の仲間 : コンドウ トモヒロ (24th May @ 三軒茶屋グレイプ・フルーツ・ムーン)
"想い"を歌にして : POST5 : feat. ハンサム兄弟、GRiP、ザ・ブロンディ・プラスティック・ワゴン (11th May @ 下北沢クラブキュー)
photo report : ザ・ブロンディ・プラスティック・ワゴン : (11th May @ 下北沢クラブキュー)
column : あの歌が聞こえる : ピールアウト (23rd May)
つながっていく"激ロック"という意志 : 激ロック ファイナル : feat. モーサム・トーンベンダー, ジェリー・リー・ファントム, 花田裕之+ウエノコウジ+楠部真也, ズボンズ and ピールアウト (4th May @ 新宿ロフト)
photo report : ピールアウト : (8th Apr @ 渋谷 O-West)
追う者と受ける者が出会う特別な夜 : ピールアウト : (27th Mar @ 下北沢クラブキュー)
特集『コンドウトモヒロ・歌の色』 : コンドウトモヒロ : (21st Jan @ 札幌サウンド・クルー)
暖かな歌 : リサ・ローブ : (19th Jan @ 渋谷クアトロ)
さらに加速度を増すユダのドライヴ : ユダ : (6th Jan @ リキッドルーム恵比寿)
|
|