button近藤智洋バンド  メンバー・インタビュー(27th May '06)

近藤智洋ファミリー

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近藤智洋バンド
 5月27日、三軒茶屋。アルバム『近藤智洋』試聴会。
 あっという間の50分だった。PVやレコーディング風景などを映像で見せながら聴かせた、アルバム丸ごと1枚分。次はどんな展開なんだろう?そうやってワクワクしながら1曲1曲を追いかけて、気がついたら時間が過ぎていた、そんな感じ。以前、収録曲について聞いたときに「ライヴを1本見せる感じにしたかった」と話しをしてくれたのだけれど、そういう流れがそこには確かにあった。後半にさしかかるころには「えっ、もう終わっちゃうの…」と名残惜しくなったりして。まるで、ライヴの時に「この楽しい時間がいつまでも続いてほしいな」と思うように。

 今回のアルバムにこのライヴ感を出した影の主役、立役者?といえるのが、去年の10月から一緒に演奏をしている城戸紘志、工藤佳子、ピロのバンドメンバーだ。近藤さんが「この人と演りたい」と思う人(と同時に近藤さんと一緒に演りたい、と思う人)がひとり増え、ふたり増え、自然と今の形になった近藤智洋バンド。年齢もバンドに参加し始めた時期も違うメンバーそれぞれにとって"近藤智洋"という人は、そしてアルバムはどんな存在なのだろう? 今、音楽的に一番近藤さんの近くにいる3人に話しを聴いてみた。





--まず、それぞれの近藤さんとの出会いから聞こうと思うのですが、城戸君は近藤さんとライヴを初めて3年になるんですよね。

城戸紘志(Dr、以下城戸):ねぇ。長いですね。いつのまにか。

--初めて会った時のことは覚えてますか?

城戸:覚えてますよ。天保山のベイサイド・ジェニーってところで当時やっていたバンドのレコ発ライヴをして、その時近藤さんが弾き語りで出て、対バンしたのが最初。ピールアウトは知ってたから、おぉ! と思って観てた。そうしたら、ライヴ終わってから近藤さんから「初めまして。よかったよ〜」ってあの調子で話しかけてくれて(笑)「よかったらドラム叩いてくれない?」「ぜひぜひ!」。そっからすべての始まりでした。即OKしたのは、その時の近藤さんのライヴが良かったからっていうのももちろんあるけど、僕は自分が名前を知っているような人たちとやれることがその時はまだなかったから、すごくうれしかった。「知ってる人とできるんだ」と思って。

--最初はゲストという形で入って二人でやったり、城戸君はまだ京都にいたりして。その時はここまでバンドになって、レコーディングまでして、という展開になると思っていたんですか?

城戸:全然思ってなかったです(笑)何も考えてなかった。いつのまにか気づけばこういう形になっていて、改めて近藤さんの人柄というか、人を惹きつけていくすごさを感じてます。

--よっちゃんは近藤さんと初めて会ったのはいつですか?

工藤佳子(Ba、以下工藤):だいぶ前にやっていたバンドで対バンして、話しをしたのが初めてだったんですけど、最近までお互いそれを忘れていて。今思えばあれが最初だった。その後、2003年の12月にまた別のバンドで一緒にライヴに出る機会があって。そのライヴからしばらくして、3月か4月くらいに一緒にやってもらえませんか? という話しをもらって、4月に城戸君と3人でスタジオに入って5月に初ライヴでした。

--12月に対バンしてから、一緒に〜という話しがあるまでは少し空いているんですね。

工藤:そうですね。でもそこで見たのがきっかけで、知らないうちに当時もうひとつやっていたバンドも観に来てくれていたらしく。
 最初に話しをもらった時はプライベートでお話ししたことはなかったから。人柄も全然知らないし、知り合いでももちろんなかったし、2つバンドやってたからどうかな?と思ってたんです。でも、その時に「やってもらえませんか?」という手紙をもらって、その文面がもう、すっごい良くて。すごい優しげな気の使える人! って感じの素晴らしい文章だったから、それにちょっと感動しちゃって。やらせていただこうかなと。今もその手紙は探せば多分出てきます。


--メールや電話ではなく、手紙だったんですね。

城戸:すごいなぁ。さすが近藤さん。いいなぁ。

--ピロさんは近藤さんとのつきあいは長いんですか?

ピロ(Per):もともとピールアウトの激ロックシンポジウムというイヴェントでズボンズの時に一緒にやってるんです。でもその時に近藤さんと密に話しをしているか、といえばそうでもない。『Rolls Never End』のレコーディングに参加させてもらった時も会ってはいるんだけど、ほとんど話しはしていないんですよ。その後、僕がズボンズを辞めて、すぐ連絡が来て。「1回ライヴに遊びに来てよ」と。それが去年の10月のここ(グレープ・フルーツ・ムーンのワンマン)だったんです。本当に話しをするようになって、僕自身が近藤さんのことをわかってきたのはそれからですよ。顔を知ってからは3年くらいたちますけど、お互いのことを知りえたのは今年くらいですね。

--3人でやっていた中に初めて入った時の感触は?

ピロ:最初に4人でやった時、とにかくすごく楽しかったんです。1発目のライヴはリハもなしで、音源だけもらってセッティングして、はい本番って感じだったんですね。それがすごくいい感じで出来た。初めてよっちゃんとヒロシくんとも会ったんだけど、音としてひとつになれた感はあったんです。それで、ライヴ終わってからオレの方から「次もお願いします!」とかいっちゃったんですよね。そしたら「ぜひぜひ」って言ってくれて、それで今に至ってる感じです。

工藤:ピロさんとやるようになってから"バンビーノ・ステップ"とかの一連の繋がりが必ず最後にくるようになって、そういうライヴの"流れ"ができたような気がしない?

城戸:やっぱパーカッションが入って、方向がビッと見えた。余計良くなりましたね。



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