Interview with ア・フラッド・オブ・サークル
おはようございます、ア・フラッド・オブ・サークルです
- part1 : 誕生 -
まずは2人に、ア・フラッド・オブ・サークルを表すキー・ワードを挙げてもらった。返ってきた答えは「泥」「得体の知れない感じ」「王道」「ロック」。
セカンド・ミニ・アルバムのタイトルが『泥水のメロディー』で、佐々木の書く詞がつかみどころのない独特の世界観を持っていることを考えれば、最初の2つは、まあ、想像の範囲内だ。しかし、結成して2年半余りの若手バンドが、自分たちを表す言葉として「王道」や「ロック」をセレクトするというのは、少し渋過ぎではないだろうか。
若干21歳にして、すでに老成した雰囲気を漂わせるア・フラッド・オブ・サークルは、いかにして誕生したのだろう?
-- バンド結成のきっかけを教えてください。
佐々木:俺と岡庭が同じ大学に通っていて、たまたま出席番号が隣だったんです。それでなんとなく言葉を交わすようになって、「俺、音楽が好きなんだけど」「あ、俺も」って話して、ギターを持ち寄って2人で曲を作り始めました。それがファースト・ミニ・アルバム『a flood of circle』に収録されている"ブラック・バード"です。特に歌をつけようとも思っていなかったけど、確か、俺が試しに詞を書いて、「こんな感じ」って歌ってみせたのかな。それで俺がボーカルになって、岡庭がリード・ギターになりました。
岡庭:あの時は本当に自然な成り行きで役割分担が決まって、その流れのまま"ブラック・バード"が出来上がったんです。
佐々木:メロディーと詞のどっちが先に完成したかは忘れちゃったけど、とにかく、"ブラック・バード"という曲名がついた時に、すごくバンドの音をイメージしたんですよ。そこで2人とも「これはバンドやらなきゃダメだな」って思ったんです。
岡庭:そしたら突然、石井から俺に「バンドやろうぜ」っていうメールが来たんですよ。ちょうど、亮介と2人でギターを弾きながら、「バンドやりたいね」って話している時に。
-- 石井さんとは頻繁に連絡を取り合っていたんですか?
岡庭:それが全然仲良くなかったんですよ(笑)。幼なじみだけど、小学校3年生くらいからはほとんど話したことがなくて。だから、どうして俺に連絡してきたのかわからなかった。どうやら、誰かから偶然、俺がギターやっているのを聞いて、メールしてきたらしいですけど。ベース担当だというので、ちょうど良いなと思って一緒にやることになりました。
-- 最後に加わった渡邊さんは?
佐々木:もともとは同じ大学の女の子がドラムだったけど、辞めることになったんです。彼女にはドラムの師匠がいて、その知り合いにナベちゃんがいました。「いいドラマーがいる」と聞いて、「じゃあ、紹介してください」って頼んで音源を送ったのが……2005年の12月31日だったかな?
岡庭: そう。それで1月1日に届いた。
佐々木:ナベちゃんがすぐに聴いて、「やります」って言ってくれたので、「さっそく明日リハをしよう」ということになって、2日にスタジオに入りました。
-- いよいよ4人がそろったわけですが、初めて音を合わせた時はどんな感じでしたか?
佐々木:すごく手応えがありましたね。ナベちゃんのドラムはとにかく音がでかくて、聴いた瞬間、「こいつだ!」と思いました。本当にバンドに入ってくれるか改めて聞いてみたら、「やるやる!」って即答してくれたので、「よし、ここからだ!」という雰囲気が出来上がりました。その時手元にあった音源をそのまま下北沢シェルターに持っていって、2月の頭に初めてのライブをして……そこから、本格的にア・フラッド・オブ・サークルが始まったという感じですね。
「奇跡」とか「運命」とかいう言葉は安易に使いたくないが、ア・フラッド・オブ・サークルの始まりについては、神の手が働いている気がしてならない。つむぎ出される音楽、ステージで演奏する姿、そして普段話している様子からも、4人の相性の良さが伝わってくる。
「バンド」という単位を考えた時、メンバー間の相性やパワー・バランスはとても重要だ。多くのバンドが紆余曲折をくり返しながら関係を築いていく中、絶妙なバランスをすんなりと手に入れられたことはフラッドの強みと言って良いだろう。
ちなみにメンバーを四人兄弟にたとえると、「しっかり者で頼りになる長男:佐々木」「少し頼りないところもある反面、実は一番全体を見ている次男:石井」「マイ・ペースながらも周囲への気遣いを欠かさない三男:渡邊」「超自由で好き放題やっている末っ子:岡庭」とのこと。
バンドをまとめるフロントマン、ボトムを支えるリズム隊、のびのび動き回るギタリスト……なんともシンプルでわかりやすい配置だ(笑)。やはり4人には縁があり、集まるべくして集まったのである。
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interview by satori & jet-girl and photos by sam
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