buttonInterview with ア・フラッド・オブ・サークル
おはようございます、ア・フラッド・オブ・サークルです

- part2 : 音楽的ルーツ -


A Flood Of Circle
 ア・フラッド・オブ・サークルを初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。骨太かつ技巧的なメロディー、ひねりの利いた言葉が並ぶ詞、ロック・スター然としたパフォーマンス、絞り出すような佐々木の歌声……どれを取っても若者らしからぬふてぶてしさで、「これが20歳そこそこのバンドの鳴らす音か!」と驚嘆し、その場に立ち尽くしてしまった。

 そして衝撃の次にやって来たのが、「いったいどんな音楽を聴いたら、こんなふうに育つのだろう?」という素朴な疑問。フラッドに出会った誰もが、彼らの若さと奏でる音楽のギャップに戸惑いを覚えるはずだ。自らを「王道」な「ロック」と称するア・フラッド・オブ・サークルの原点はどこにあるのか? 音楽的ルーツに迫ってみた。





-- 今までどんな音楽を聴いてきましたか?

佐々木:僕の二大巨頭はビートルズとスピッツです。もしも歴史的なことが関係なければ、この2つは本当に同列。最初の出会いは小学校4年生の時で、父親の車でビートルズのベスト・アルバム(青盤)がかかっていました。"Hey Jude"のラストのくり返しがやたらと長くて大嫌いだったんだけど、聴かされ続けているうちに「ビートルズって良いなあ」と思うようになって。それが、「音楽」というものを初めて意識した時です。そして次に日本のロックで好きになったのがスピッツでした。どちらも今でもすばらしいと思うし、とても影響を受けています。

-- ギターを持ったのはいつ頃ですか?

佐々木:中学に入ってからですね。おじさんにクラシック・ギターをもらって練習しました。その頃から曲作りはしていて、自宅のMTRにため込んでいました。実は『泥水のメロディー』に入っている"ロシナンテ"という曲は、16歳の時に作ったものなんですよ。コピー・バンドをやったことはあったけど、「真剣にやろう」「自分の言葉を乗せよう」という心構えでやったのはフラッドが初めてです。

-- 岡庭さんはどんな音楽を?

岡庭:僕は中学の頃、ジョン・レノンに傾倒していました。暗い子で、内省的な詞にどんどん逃げていたんです。その後、高校に入ったら少し視界が開けて、初めて「音楽を開拓してみようかな」という気持ちが生まれました。まずレッド・ツェッペリンを聴いて、「ギターってこんなにかっこいいんだ!」と衝撃を受けました。そこからフリーオールマン・ブラザーズ・バンドに派生していって、「ブルース・ロック」と言われる人たちのギターが好きになり、今に至るって感じですね。

A Flood Of Circle-- ギターはいつ頃から?

岡庭:小学校3年生くらいから、クラシック・ギターを習っていたんです。中学でエレキに持ち替えたけど、買ったままほとんど使っていなくて、高校でツェッペリンと出会って、改めてギターをやり始めた感じですね。僕もコピー・バンドでライブに出たことが1回あるだけで、オリジナルでガッツリやるようになったのはフラッドが最初です。

-- 他の2人はどんな音楽を聴いていたかご存知ですか?

佐々木:石井はレディオヘッドに影響を受けているかな。ライブが相当な衝撃だったらしくて、それで音楽に目覚めたと言っています。

岡庭:ナベちゃんは俺と同じでツェッペリン。他にブランキー・ジェット・シティローリング・ストーンズも好きですね。


-- もっとブルース寄りの古い名前がたくさん出てくると思っていたので、少し意外です。

佐々木:もちろん、ブルースも大好きですよ。今の音楽も昔の音楽も好きなものはいっぱいあるので、そこはあまりこだわっていません。今出会って今すごいと思えたらそれで良いので。つまらない言い方かもしれないけど、「音楽の力は時間を越える」と思います。

-- 新旧やジャンルにこだわらず、いろいろな音楽を吸収しているわけですね。

佐々木:そのバランスが成り立っているのが、ア・フラッド・オブ・サークルの面白いところじゃないかな。合わないと思われているものが程よく混ざっている感じ。フラッドはそこの面白さで勝負したいっていうのがあります。音的な部分は岡庭やナベちゃんが持っていたものが重要な要素になっていると思うし、僕は歌と詞で自分を出したい。お互いに刺激し合って曲を作っています。

-- 全員で意見を出し合うんですか?

佐々木:そうです。音を出す者同士、言いたいことを言い合って、汲み取ったりぶっ潰したりしつつ作っていく。でも、なんとなくみんなでひとつの方向性が見える瞬間があって、それが見えた時に、「思いっきりやっちゃえ!」って作っちゃいます。

岡庭:作っているうちにいろいろな要素が加わって、曲がどんどん変化していくのが面白いですね。「あれ、こんなコード進行だったっけ?」っていうくらい変わることもあります。

佐々木:同じモチーフをくり返すのが好きです。ボブ・ディランのように詞に対する意識が高い人は、ひとつのことをちゃんと伝えるために時間をかけている気がするし。いろいろなやり方をすれば、その分いろいろな聴こえ方をすると思うので、そこは意識してやっています。





 ア・フラッド・オブ・サークルはこれまでに2枚のミニ・アルバムをリリースしているが、佐々木と岡庭いわく、フラッド未経験者に最初に聴いてほしい曲は"ブラック・バード"だという。「ずっと変わらない、ア・フラッド・オブ・サークルの原点だから」と。

 その言葉の通り、"ブラック・バード"はライブの定番曲として演奏され続けている。新しいファンが最初に心惹かれるのもこの曲だ。凄みのあるバンド・サウンドで、あるいはシンプルな弾き語りで、"ブラック・バード"はこれからも鳴り響き続けるのだろう。彼らが初めて作った曲は、そのままアンセムとなったのだ。


※注※ "ブラック・バード"はMy Spaceで試聴することができます。

-->http://www.myspace.com/afloodofcircle

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The Beatles

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