Interview with ア・フラッド・オブ・サークル
おはようございます、ア・フラッド・オブ・サークルです
- part3 : ライブに対するスタンス -
ア・フラッド・オブ・サークルの真価が発揮されるのは、やっぱりライブだ。ステージの上に4人がそろった時、そこには確実に「何か」がある。各々の個性が混じり合った結果、バンドのカラーがくっきりと浮かび上がってくるのだ。最初の一音を鳴らした瞬間から、彼らは俄然、輝き出す。
昨年8月に初めてライブを見てからわずか1年ほどだが、フラッドのパフォーマンスは見るたびに進化を遂げている。研ぎ澄まされた音はもちろん、ダイナミックな動きも見る者を惹きつけて止まない。「お客さんに"こいつらロックだなー"と思ってもらえるバンドでありたい」と願う彼らは、どんなスタンスでライブに臨んでいるのだろうか?
-- 昨年から今年にかけて、「見せる」という意志がとても強く感じられるようになりました。時期的に2枚のCDリリースの間にあたりますが、何か意識の変化があったのでしょうか?
佐々木:音に関して言えば、ファーストまではすごく無邪気だったと思います。それがCDを出すようになって変わってきました。「CDを聴いた人がライブに来る」ということ自体が初めての経験だから、そういう人の感想を聞くのも初めてだし、「CDに入っている曲が受け入れられる=盛り上がる」という状況も初めて知ったわけです。「知られていない曲こそガツンとやらなきゃ」っていう意識が芽生えましたね。それから、ミドル・テンポの曲が多かったけど、ライブ構成を考えるようになって、もっと早い曲が欲しいなと思って"泥水のメロディー"ができたというのもあります。
-- お客さんの反応を気にするようになった?
佐々木:そうです。自分たちの状況に逆に感化されてやっていくようになりました。いろいろ考えが変わるというか、考える項目が自然と増えてきたっていうことでしょうね。
-- 岡庭さんは初めて見た時から圧倒的な存在感を放っていて、「こいつは天然ギタリストだ!」と思いました。ステージの向こう側=お客さんにどう見えるかということを意識していますか?
岡庭:やっぱり、お客さんが楽しんでくれると単純に嬉しいです。最初は試行錯誤していたけど、アンケートなんかで反応が良いと、「あ、これで正しいんだ」「こういう動きをすると喜んでくれるんだ」というのがわかって、次にまたいろいろやってみる。今もまだ変化中ですけど、自分の思う方向に動き続けていたら今のスタイルになったって感じですね。
-- 最近は岡庭さんだけでなく、全員が前へ前へと出てくるようになりましたね。
佐々木:見せる相手がいることを意識するようになったというのはあると思います。岡庭が言うように、そういう動きをすれば面白がってくれる人がいるということもわかってきたし。自分たちが楽しいっていうのもありますけど(笑)。
-- ファースト発売直後のフジ・ロック・フェスティバル出演(新人ステージ「ルーキー・ア・ゴーゴー」)も、何かしらの影響がありましたか?
佐々木:それはもう、ものすごく影響を受けました。お客さんがたくさんいて、だいたいみんな酔っぱらっているんですけど、会場のイケイケな感じというか、ライブをやる楽しさ、醍醐味みたいなものを思いっきり味わったんです。それにいいバンドがたくさんいたので、とても刺激になりました。出演できて本当に良かったです。
-- 東京以外でも少しずつライブをやるようになりましたね。
佐々木:まだツアーを初めて2〜3回目だから、楽しさ優先になっているところはあります。当たり前だけど、初めて行く場所ばかりなので。とはいえ、もちろんそれぞれの土地で学ぶべきことはありますよ。やっぱり各地でリアクションが違うし。
岡庭:場所によって環境がまったく異なるということを聞いてはいたけど、実際に行ってみると本当にその通りで、いろいろな体験ができて勉強になります。地元のお客さんやバンドと話をするのも新鮮で面白いですね。
-- 印象的だった会場はありますか?
佐々木:岩手でやった時(いしがきミュージック・フェスティバル)、初めてのホールだったんです。800人くらい入るホールで、気持ち良かったですね。ぜひまたホールでやりたいと思いました。
-- では、印象的だった対バンは?
佐々木:一番衝撃だったのは、ブラッドサースティ・ブッチャーズです。泣いちゃったよね?
岡庭:うん、泣いたね。あれはすごかった。「バンドの美しさ」というものを教えてもらったと思います。そのバンドの本当に良いところを絞り出している、塊でドーンと出して体現しているっていうのを、とても強く感じました。
ルーキーである彼らにとっては、何もかもが初めてのことばかりだ。そうした状況の中で、ひとつひとつの出会いを楽しみ、なおかつ貪欲に学び取ろうとしている姿は非常に好感が持てる。たくさんの栄養を吸収しているア・フラッド・オブ・サークルは、近い将来、軽やかな孵化を遂げるに違いない。
2人と話していると、好きなアーティストの名前がポンポン出てくる。今後対バンしてみたいバンドを尋ねたところ、エレファントカシマシやウルフルズの名前が挙がった。フラッドのメンバーが音楽を聴き始めた1990年代は、日本のロック・バンドが隆盛を誇っていた時期でもあるのだ。影響を受けた多くの先達にラブ・コールが届くことを祈りたい。
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interview by satori & jet-girl and photos by sam
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mag files : A Flood Of Circle
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