フロンティア・バックヤード in “1997” @ 新木場スタジオコースト

変幻自在の精鋭集団
テキストレポート – フロンティア・バックヤード 「変幻自在の精鋭集団」 in “1997” @ 新木場スタジオコースト

Frontier Backyard
 13時きっかりに屋外ステージでフロンティア・バックヤード(Frontier Backyard)のライブが始まった。

 現在活動休止中のスキャフル・キングのメンバー3人で構成されたバンドがフロンティア・バックヤードだ。「スキャフル・キングとはまったく別のことをやりたい」という思いでスタートしたこのバンドである。ライブではサポート・メンバーとしてリディム・サウンターのタイチとキュビズモ・グラフィコ・ファイブの松田岳二が加わり、5人体制になる。

 Frontier Backyard ステージ上に登場するやいなや、タイチがオーディエンスをあおるように動き出す。始めから最後まで、駆け抜けるようにライブは進行されていった。「(地面が)コンクリートでも大丈夫だよね?皆さん、モッシュのプロだと聞いております!」の一言でオーディエンスに火がつき、激しさを増したオーディエンスと共に、バンドの面々の動きも曲を重ねるごとに激しくなっていく。途中、場外でハンバーガーの販売を行っていたアイドル・パンチのラッコ(ラッコはラコス・バーガーというハンバーガー屋の店主でもある)がビールを全員に差し入れしたりして笑いを誘った。

Frontier Backyard 彼らのライブを見ていて、出演するイヴェントによって表情が変わってくるなぁと思わずにはいられなかった。私は“1997”の前に地方のフェスティバルで彼らのライブを見ていたのだか、その場では聞かせる曲を多く演奏していた記憶があった。今回もボーカル・タガミの伸びやかで力強い歌声を存分に堪能できるのであろうと思っていた。うって変わって今回は魅せる・聞かせるライブではなく、共に楽しむようなライブであった。モッシュを誘うような速い曲を何曲も並べたり、タオルをぐるぐる頭上で回したり。ステージ上では5人が入り乱れ、担当楽器がころころ変わる場面があったりと、息つく間も与えないような30分のライブを大いに楽しむことができた。
 
 さまざまなイヴェントを経験してきた5人の精鋭集団だからこそ、趣味や嗜好の関係なしに多くの人に受け入れられるライブを作り出すことができるのではないだろうか。それを肌で感じることのできた“1997”でのステージ。次のライブではどんな引き出しを見せてくれるのか、楽しみで仕方ない。
Frontier Backyard

–>フォト・レポート or アイドル・パンチ

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Information

Photos:
Terumi Fukano
terumi@smashingmag.net

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Text:
Itsumi Okayasu
okayasu@smashingmag.net

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