おおはた雄一 @ 日比谷公園大音楽堂 2010.04.04

日常の何気ない景色を音へ
テキスト・レポート 「日常の何気ない景色を音へ」おおはた雄一 in Watching The Sky 2010 @ 日比谷公園大音楽堂 2010.04.04

Yuichi Ohata

 この日のオープニングアクトや総合司会を務めるなど、大いに活躍したおおはた雄一。孤高のシンガー・ソングライターである彼がメインとしてステージに立ったとき、歌から見えたのは日常にある何気ない世界だった。ごく自然体に繰り広げられる彼のライヴは、大切な人と過ごす感覚によく似ている。
 
 出番前にもキチンとMCをこなし、少しの間を置いてひとりステージへ。ギターと声のみというシンプルなスタイルながらも、スタート直後から濃密な空気感で楽曲を紡ぎだしていく。彼から放たれる音色は、まるで優しく触れられているかと思うほど柔らかだ。
 
Yuichi Ohata 2曲目にはムッシュかまやつの名曲をカバーした、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を披露。会場からあがる歓声にしっかりと反応し、オーディエンスと会話をするように進行していく。何もとりつくろうことなく、素をさらけ出して演奏する彼。音楽を通して、誰もが過ごしやすい居場所を作ってくれるかのようだ。気がつくと思考の動きが止まり、音と歌を感じることだけに集中してしまっていた。
 
 また、4月7日にアルバム、『光を描く人』をリリースするということもあって、作品に収められた曲を数曲ピックアップ。原田郁子が作詞を手がけた、「波間にて」や、小さな幸せがどれほど大切かを教えてくれる、「かすかな光」を演奏していく。たとえ静かに奏でられる曲でも、ぞっとするほど感情が伝わってくる詞世界。彼が切り取る視点に、何度もハッとさせられてしまった。ちなみに新作のアルバムは本日出演のジェシー・ハリスと、ノラ・ジョーンズとバンド活動をしていたリチャード・ジュリアンによる共同プロデュースとのこと。
 
Yuichi Ohata そして次の曲からは、ジェシー・ハリスのメンバーとして来日していたビル・ドブロがパーカッションとして参加。楽器が加わったことで、ゆるやかな音風景がより広がっていくようだ。といってもけっして自然体のスタンスを崩すことなく、ラスト曲まで演奏し続けてくれた。
 
 4月末からは、「おおはた雄一ツアー2010 ~光を描く人~」を敢行する彼。なんと6月24日にはコトリンゴをゲストに、渋谷デュオでワンマン・ライヴも行なわれるとか。これはきっと見逃せないライヴになりそうだ。ますます注目が高まりそうな彼のステージ。早くも、この目で見届けたいという気持ちが募っている。

Yuichi Ohata

おおはた雄一 ライヴスケジュール
10/04/17 @ EARTH DAY TOKYO 2010
10/04/17 @ 下北沢 BIG MOUTH
10/04/22 @ 長崎 R-10
10/05/02 @ ARABAKI ROCK FEST.10
10/05/15 @ 湯田温泉 cafe de DADA
10/05/16 @ 出雲 旧大社前
10/05/21 @ 四日市 radi cafe apartment
10/05/22 @ 金沢 もっきりや
10/05/23 @ 長野 日和カフェ
10/05/28 @ 香川 川鶴酒造 鶴鳴館
10/05/29 @ 松山 GRAYS
10/05/30 @ 高知 蛸蔵
10/06/05 @ 和歌山 devicespace HERON
10/06/12 @ 仙台 retro Back Page
10/06/13 @ つくば kitchen soya
10/06/16 @ 沼津 THE BLUE WATER
10/06/17 @ 名古屋 TOKUZO
10/06/19 @ 梅田 Shangri-La
10/06/20 @ 岡山 サウダーヂな夜
10/06/24 @ 渋谷 DUO MUSIC EXCHANGE
10/07/07 @ 熊本 NINi
10/07/09 @ 日田 リベルテ
10/07/10 @ 佐賀 CIEMA
10/07/11 @ 福岡 Rooms

詳細はこちらでご確認ください。

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Photos:
Takehiro Funabashi
funabashi@smashingmag.com

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Text:
Ai Matsusaka
ai@smashingmag.com

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