オー・サンシャイン(Oh Sunshine)@ エリシウム、TX 2011.03.18

世界に向けて輝いた夜
フォト・レポート – オー・サンシャイン in SXSW2011 @ エリシウム、オースティン 、TX 2011.03.18

Oh Sunshine

 ひらまみきお(Gt/プロデューサー)とエミリー・コナー(Vo/Gt)からなるユニット、oh sunshine(オー・サンシャイン)が東京で結成されたのは、今からたった数ヶ月前の2010年。都内でのライブもまだ数回しか行われていない謎の多いユニットが、突如、全米最大級の音楽見本市SXSW2011 (サウス・バイ・サウス・ウエスト)のJapan Nite(ジャパン・ナイト)にエントリーされていた。

Oh Sunshine その発表から数週間後、公式サイトのトップページで「Young American Invades SXSW Japan Night(ヤングアメリカンがジャパンナイト侵略!?)」と紹介されていたので更に驚いた。確かに日本のアーティストを紹介するイベントに、アメリカ人のエミリーが東京在住とは言え、日本有数のトップギタリスト・ひらまみきおとユニットを組んで、日本のバンドとして出演するのは一風変わったアングルだったのかもしれない。これまで出演してきたアーティストをたくさん見てきたが、こういった形で注目された人たちは記憶にない。

Oh Sunshine 彼らは3組目に登場した。満員の会場は、詰めかけた観客の話し声とビールの匂いで満ちていた。ラフな服装でステージに登場したひらまとエミリーだったが、1曲目「I belong to you(最高の人生)」の爆音ギターリフがかき鳴らされた瞬間、オーディエンスの目の色が変わった。ザラついたノイジーなギターサウンドに、髪を振り乱してシャウトするエミリーのパフォーマンスは、国境を越えた「シンプルなロック」だった。
 
 2曲目の「SEKAI」は日本語詞の曲だったが、エミリーのエンジェリックな声と、リバーブの効いたドリーミーなサウンドは、歌詞の意味がわからないオーディエンスにも十分にその世界観は伝わっていたようだ。

Oh Sunshine「窓際のオリーブさん」「October is Over」とバンド・スタイルの曲が続き、ステージから一度サポートのベースとドラムが退場する。そこから、この日のライブで一番の佳境、ひらまとエミリーのアコースティックセッションがスタートした。リズミカルなカッティングに、どこかアメリカ南部のブルースを感じさせる楽曲「velvet(ヴェルヴェット)」、1ミリのグルーブのズレも許さないような緊張した雰囲気で2人が見つめ合い、エミリーがウィスパーする「sideways(サイドウェイズ)」、アイロニーなフォークナンバー「underneath(アンダーニース)」とアコースティックながら圧倒的なパフォーマンスで、それまでザワついていた会場が一同沈黙する。

 ここで再びサポートメンバーが戻り、カントリーとガレージロックがミックスされたような「I’ll take you down to the riverside(アイル・テイク・ユー・ダウン・トゥ・ザ・リヴァーサイド)」でステージは一気にパーティー模様となり、スライドギターを駆使するひらまのクレイジーなパフォーマンスに地元オーディエンスも拍手喝采で応じる。続いて、どこか新宿の暗がりをイメージさせる「Angel(エンジェル)」、そして、エミリーが髪をクシャクシャにして飛び跳ねていたポップナンバー「oh baby oh oh oh(オー・ベイビー・オー・オー・オー)」で、この日のステージは終了した。

Oh Sunshine 彼らののパフォーマンスは、「日本の」アーティストとしてではなく、あくまで単純にクールなロックを奏でる1つのバンドがジャパン・ナイトに参加したという印象を受けたが、偶然なのか、翌日のニューヨーク・タイムス紙のSXSWに関するコラムで、世界中から2000以上ものアーティストが参加するこのイベントの中で「One of the Best Baby Bands(注目するべき新人バンド)」の1つとしてオー・サンシャインを取り上げていた。 

“oh sunshine, a Japanese band affirming late-1960s blues-rock and dark pop.”
(Late’60s を感じさせるブルースロックとダークポップのバンド)

Text by DDD

Oh Sunshine

オゾマトリ(Ozomatli)

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