ギー @ 福岡 スパイラル・ファクトリー 2011.06.12

3年ぶりの福岡、熱っついワンマン
テキスト・レポート「3年ぶりの福岡、熱っついワンマン」@ 福岡 スパイラル・ファクトリー 2011.06.12

GHEEE
 ギーがレコ発ツアーを行うのは3年ぶりだということは、初日のレポートでお伝え済みだが、調べたらなんと福岡ではライヴをやるのも3年ぶりだった。前回のレコンキスタ・ツアー以来ということだから、ファンはさぞかし首を長~くして待っていたことだろう。『GHEEE III』ツアー3本目、福岡スパイラル・ファクトリー。ファンの期待は名古屋、大阪と比べたら3倍以上にもなろうという状況なかで、待ちに待った思いを爆発させたオーディエンスと、それに応えるべくステージに上がったバンド、両者が作り上げた熱い空間となった。

 客電が落ち、SEが流れるとフロアからは早くも「近藤さーん!」とメンバーを呼ぶ野太い男子の声が飛ぶ。前日のアコースティック・ライヴでは女性ファンが多かったから、こういうの、新鮮だ。名前を呼ばれた福岡出身の近藤(Vo.G)もうれしそうにステージに上がってくる。曲が始まると、自身のヴォーカル・パートがない箇所では近藤が柵前まで出てきて、早くも客席との壁をとっぱらっていく。ここまで名古屋、大阪と観てきた感じで言うと、前半は自分たちのペースを作って、後半スピード・アップという流れだったから、初っ端からのこのテンションにファンは喜ばずにはいられない。

GHEEE それにしても、ギーはこんなにがむしゃら感のあるバンドだっただろうか。ピールアウト、プレイグス、ゼペット・ストア、東京ピンサロックスと、それぞれ十分すぎるほどキャリアのあるメンバー4人。難しいことでも涼しい顔でしれっとやってしまう、器用な人達だと思っていた。実際、3年前のツアーのときはそうだった気がする。今回は自分たちの殻をライヴごとにやぶって、限界を上げて行こうとしているように見える。それゆえ、音が微妙にずれたり、時には噛み合わなくなる部分もあるのだが、ステージ上がもがいて、あがいている方が観ている方は面白い。プロ野球より高校野球の方が熱くなるのと同じ原理。あがいた先に突き抜けてくるものがあればなおさらだ。

 中盤からすでに、両手を突き上げ、声をからして歌いまくる猛者がいたほどヒートアップした場内。後半に入ると、お返しとばかりに今度はステージ上の温度が高くなる。マイク・スタンドを頭上に掲げたり、フロアとの間に置いて歌ったり近藤の動きが忙しなくなってきた。それに合わせて、脇を固める深沼(G.Vo.)、ヒサヨ(Ba.)のアクションも大きくなっていく。そして、いよいよ、いよいよといった感じで近藤が客席へ……。ファンの歓声に飲み込まれ、一瞬、本人を見失った。ステージと客席が一体になった瞬間だったのだと思う。

 本編のラストに向かって走る勢いは、このツアーで一番だった。この空気を作ったのは超歓迎ムードだった福岡のお客さんに他ならない。そのお礼か、熱烈な声援に応えてか2回目のアンコールでは予定になかった「マイ・イマジネーション」を「行く? 行くか!(自分が)地元の特典やね」の近藤の一声で追加。お互い待ちに待った福岡のライヴを大満足で締めくくった。

 途中のMCで「ソロ(近藤智洋)のライヴで福岡に来るたんびに『ギーはいつ来るんですか?』って聞かれて。毎回『年内には…』って答えてて、でも来れなくて。危うく『来る来る詐欺』で訴えられるところだったんですけど(笑)」なんて言葉があったが、次回はぜひ3年も待たせず、訴えられる前に福岡に来て欲しい。間を空けずに、もっと観たいと思うほど、今のギーはいい状態なのだから。

『GHEEE III』リリース・ツアー ファイナル
6月25日(土) @ 渋谷Milkyway
Open 18:00/ Start 18:30
詳細はオフィシャル・サイトでご確認ください。
GHEEE

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Photos:
Nozomi Wachi


Nozomi Wachi's Works

Text:
Nozomi Wachi


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