グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival) in ピルトン・サマーセット (Pilton, Somerset) 2011.06.23 – 26

総集編フォト・レポート(古川喜隆編)
特集 – 「総集編フォト・レポート」(古川喜隆編) @ ピルトン、サマーセット2011.06.23 – 26

グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
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グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)
グラストンバリー・フェスティヴァル (Glastonbury Festival)

 世界最大のミュージック・フェス、グラストンバリー・フェスティバル。その名前は音楽が好きな人なら一度は耳にしたことがあるだろうし、いつか行ってみたいと思う、夢の祭りだと思う。例外なく、私もずっと憧れていたこの夢の場所に、幸運にも取材班の一員として参加することができた。海外旅行すら経験のない私が、まさか行けることになろうとは。そんな不安を抱きつつも、向かった世界最大のフェスティバル。その言葉は伊達ではなく、想像を遥かにしのぐとんでもない化け物だった。

 グラストンバリーの噂といえば、まず最初にあがるのが泥。会場は広大な牧場のため、ひとたび雨が降れば、地面は水田、もしくは泥沼となるという。昨年は晴天に恵まれ、期間を通じて一切雨のないという好天での開催となった。それは41年の歴史を誇るグラストンバリーでも本当に珍しい、希少なことだったようだ。今年もそれを望んだのだが、その希望は早々に打ち砕かれた。

 取材班は前々日の夕方に現地入りしたのだが、朝から断続的に降り続いた雨のせいで、会場はすっかりぬかるんでいる。すでに会場には多くの観客、プレスが押し掛け、動線は大変な混雑。なんとか荷物を運び込み、テントを設営し、翌日に備えてこの日は就寝。

 早朝、激しくテントをたたく雨音が聞こえてくる。スコールのような大雨がしばらく降り続いた。後で会場を回ると、至る所が朝の雨のせいで水没し、泥沼となっている。これを歩くのが本当に大変。まだ最初はよかったが、時間がたつにつれてどんどん泥と水が撹拌されていき、水田のようになっているところと泥沼のようになっているところの差が激しくなっていく。これがグラスト名物か、と感心していようものならこちらが転ぶ。それくらいに足下の悪い中なのだが、周りを見ると誰もが笑顔なのだ。

 会場はメインのライブ・ステージ以外にも様々な環境があり、まるで広大な牧場に、一つの町ができたよう。そこに、イギリスから、世界各地から、この祭りを楽しみにしている祭り好きが大挙して乗り込んでくるのである。会場の広さ、参加者数は桁違い。2,000を超えるバンドが出演し、前夜祭だけで93,000人を超える観客が会場に押し寄せ、所狭しに色とりどりのテントを設営していく。その様は圧巻だし、遥かに想像を超えるものだった。まさに「この日のために」「この日を待ち望んで」毎日を過ごしていた顔が、至る所で弾けていた。

 初めてグラストンバリーに行った身としては、やはりライブを見ないわけには行かない。スペシャル・ゲストのレディオヘッドにはメディアが殺到し、翌日のシークレットにはパルプが登場。会場は人で埋め尽くされた。まったくアナウンスが無い中で、アークティック・モンキーズがライブをしていたという話や、深夜にはトム・ヨークがDJをし、それをジャービス・コッカーが見ていた、なんて話も。おそらくこれ以外にも数多くのびっくりが繰り広げられていたに違いない。すべてが想定外。日本では到底考えられないことが起きていた。グラストンバリーには、ライブ以外にもたくさんのアトラクションがあり、それは日中よりも、むしろ深夜のほうが味わえるのかもしれない。広大な牧場に集まった人々が、数日間をいかに楽しむか。そのためだめに真剣に生きているんじゃないか、そう思えるくらい楽しむことに精一杯。そんなバカっぷりを見ていると、神経質に考えている自分がばかばかしくなってしまう。そんなくらい、みんな大はしゃぎしている姿は、日本のフェスティバルとはまったく質の違う、別次元のイベントなのだと感じることできた。

 三日目には雨もやみ、信じられないくらいの晴天が迎えてくれた。期間中、最悪と最高を経験したような2011年のグラストンバリー・フェスティバル。来年は休みの年になるが、すfでに2013年の噂も聞かれている。実際に日本から行くには、相当にハードルが高いことは間違いない。ちょっと行きたいな、程度で行ける場所でないのだが、それでも、できることならばもう一度、あの場所に行きたい。規模も出演者も規格外のモンスター・フェス。写真では伝わらない空気を、ぜひ感じてもらいらたい。

総集編フォト・レポート(花房浩一編)

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Photos:
Yoshitaka Kogawa
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