モグワイ (Mogwai) @ 名古屋 クラブクアトロ 2011.11.24

感情を超越する轟音
フォト・レポート @ 名古屋 クラブクアトロ 2011.11.24

Mogwai
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 クライマックスは、本編終了後、アンコールに訪れた。

 2年振りとなるモグワイのジャパン・ツアー。フジロックなどフェスでは何度も来日しているが、ジャパン・ツアーとしては久しぶりとなった。それだけに名古屋でのライブを持ち詫びていたファンの期待は高いものだったと思うが、その期待を全く裏切らない、圧倒的な圧力を見せつけたライブだった。

 定刻を少しすぎてスタート。サポート・メンバーを加えたこの日のステージは、これまでのキャリアを網羅するようなセットリスト。サポートのバイオリンが入ったことでふくよかな広がりある世界を作り出しながらも、モグワイらしい、美しくも猛々しい、轟音と光が折り重なったステージは、見るものすべてを飲み込む力があった。
 
 そして本編が終了すると、アンコールを求める拍手が鳴り止まない。しばらくしてメンバーが再登場すると、ひときわ拍手が大きくなった。

 そして。音がなった瞬間、会場から壊れるような、切望し続けた音を手に入れた狂気にも似た歓喜が爆発する。その爆発力はあっと言う間にステージに伝染し、美しくも禍々しいほどの轟音がすべてをなぎ倒していく。「モグワイ・フィアー・サタン」が聞こえた瞬間、観客の興奮は、あっという間にステージから放たれた轟音という獣に飲み込まれてしまった。限りなく美しく振動するメロディーに、耳をつんざくような轟音。まともにステージを見ていることもむずかしいような照明。目を閉じ、光をまぶたの上に感じながら、轟音に身を任せていると、どこにいるのかも分からないような錯覚すら覚えた。

 その感覚を残しつつ、ラストは「バット・キャット」。言葉にできない音の暴力が、有無を言わさず襲いかかってくる。「モグワイ・フィアー・サタン」ですでに抜け殻状態なのに、この選曲はちょっと抵抗のしようがない。アンコールの轟音2曲の凄まじさだけでも、この日のライブを経験してよかった。そう思わされた。

 残すところは東京のみ。名古屋のセットリストは大阪とも違っている。最終日、どんな物語を彼らが紡ぐのか。ぜひその瞬間に立ち会ってほしい。

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Yoshitaka Kogawa
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