ピーター・ローワン・トゥワング・ン・グルーヴ (Peter Rowan Twang n Groove) @ ザ・ステージ・オン・シックスス in サウスバイ・サウスウェスト2013.03.14

職人技を持つミュージシャンたちの演奏に脱帽
フォト・レポート – ピーター・ローワン・トゥワング・ン・グルーヴ @ ザ・ステージ・オン・シックスス in サウスバイ・サウスウェスト 2013.03.14

Peter Rowan Twang n Groove
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 数十年も前に聴いていたアルバムの「気になっていた」ミュージシャンを生で体験できることもSXSWの大きな魅力のひとつ。なにやら、ここは自分のルーツを発見できる場でもあるのです。

 おそらく、多くの音楽好きがそうであったように、かつて楽器を手にしたことがある。その当時、よく聞いていたのがアコースティックのブルースやブルーグラスで、毎日、レコードやカセットテープを何度も再生しながら、好きなアーティストの作品をコピーしようとしていた。とはいっても、全くお手上げとなることの方が多かったし、聞き惚れてしまうことの方が圧倒的だったのはいうまでもない。そんなアルバムの1枚がブルーグラスを大きく進化させ、ロックに引き寄せた傑作『Old & In the Way』だった。中心となっているのは、今は亡きグレイト・フルデッドのジェリー・ガルシア。そして、この後にジャズとブルーグラスを合体させてドーグ・ミュージックを生み出し、今も現役で活動するデイヴィッド・グリスマン。そして、05年に他界したフィドルの巨人、ヴァッサー・クレメンツと並んで、名前を連ねていたのが、今回オースティンで見ることができたピーター・ローワンだった。

 その後、あまりに斬新な音楽的展開を見せつけてくれたドーグ・ミュージックに惚れ込んで、デヴィッド・グリスマンは追いかけ続けたんだが、すっかり抜け落ちていたのがピーター・ローワン。その彼と2007年にウッドストックを訪ねたときにたまたま出会うことができたのがきっかけで、その頃、彼が辣腕ギタリスト、トニー・ライスと組んで発表した『カルテット』を聴いている。この作品でフォーク、カントリーからブルーグラスをベースにしたアコースティックな音楽の魅力を再確認し、同じようなものを期待してこの会場に向かっていた。

 が、この日彼がここで演奏していたのは、彼自身が「レゲエビリー」と呼ぶ音楽。レゲエのタッチを持ちながらも、どこかでフォークからカントリーにも繋がるようなレイドバックしたサウンドが心地よく、ハートに響いてくるというもの。期待していたものとは大違いなんだが、不満は、もちろん、ない。おそらく、下手のギターと上手のキーボードは比較的若手なんだろうが、誰もが職人技を持ったミュージシャンたち。それぞれの楽器から流れ出る『歌』の素晴らしいこと。生身のミュージシャンたちが互いの表情や楽器の息づかいに呼応しながら音楽を奏でる『当たり前のライヴの光景』を前に、天国にいるような幸福感に満たされることになるのだ。
 

–>ザ・ポリフォニック・スプリー

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