ウィルコ・ジョンソン(Wilko Johnson) @ 京都磔磔 2014.03.15

命、燃え、咲き誇る春の宵
フォト・レポート @ 京都磔磔 2014.03.15

ウィルコ・ジョンソン
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 人は余命宣告を受けても尚、その生き様を貫けるものだろうか。生命とは奇跡に満ちている、そう感じずにはいられない、神々しい夜だった。

 今宵、磔磔お馴染みの手書きの看板は、ウィルコが大好きな京都の桜が描かれていた。歴代来日時の看板、去年の来日時の写真、磔磔のどこかしこにウィルコと磔磔との思い出が貼り付いている。目の前で縦横無尽に動き、今までと変わらぬ姿でギターをかきならす彼のどこが病に蝕まれているというのだろうか。ぎっちり磔磔を埋め尽くした人々の笑顔には、悲壮感は微塵も感じられなかった。

 磔磔という場所がそうさせるのか、ウィルコも又笑顔を度々浮かべ、また、このかけがえのない時間を刻みつけるかのように瞳を閉じて演奏することも多かった。その姿にはどうしても「最後」という言葉を重ねてしまうのだが、次の瞬間には眼光鋭くマシンガンを乱射するようにギターを抱え、客にネックを向けて右へ左へ素早く移動するいつものウィルコに戻っていて、私たちは安堵し、その撃ち鳴らされるリフに踊り狂うのだった。

 アンコールで演奏された「バイ・バイ・ジョニー」でウィルコは、いつもにも増して実に名残惜しそうに大切にギターを弾いていた。決して最後ではないと信じたい我々の、バイ・バイと手を振りながら送り合う視線に万感の思いが募る。

 看板に描かれていた陽に続く長い道のり。花道はまだまだ続いていると信じている。いつまでも鳴りやまないウィルコ・コールに包まれた、忘れがたい春の宵だった。

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Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

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