ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ (Soil & “Pimp” Sessions) @ 朝霧アリーナ 2014.10.11

台風を寄せつけない圧巻のパフォーマンス
テキスト・レポート – 「台風を寄せつけない圧巻のパフォーマンス」 @ 朝霧アリーナ 2014.10.11

Soil & "Pimp" Sessions

 定刻を10分過ぎた20時40分。ハリウッドの大作映画が始まるかのような壮大なSEが流れ、一日目のレインボー・ステージのトリを飾るショーが、華々しく幕を明けた。アジテーターである社長の雄叫びを合図に鳴り響いた曲は、「ラヴ・イミディエイトリー」。先の9月3日にリリースされたばかりの9thアルバム『ブラザーズ&シスターズ』の1曲目に収められている、ライブの幕開けにぴったりのアッパー・チューンだ。丈青がピアノのイントロを奏でた瞬間、待ちわびたオーディエンスからわっと歓声が上がった。社長の「アー・ユー・レディー!?」の問いかけに応える形で手拍子が起こり、一曲目とは思えないほどの盛り上がりに、後方のテントサイト、そしてムーンシャイン・ステージ側の入り口から続々と人が集まってきた。

Soil & "Pimp" Sessions 序盤から息つく間もなく激しい曲が続き、「ソイル!ソイル!」のかけ声に合わせて拳を突き上げ飛び跳ねるオーディエンス。「この瞬間、この時間を共に作り上げるぞ!」。社長の声が会場全体に響く。最高のショーに参加すべく詰めかけた人達がPAブースの後ろまで溢れ、それだけの人数で作り出すエモーショナルなグルーヴは圧巻の一言。「ポップコーン」では「Yeah!」のコール&レスポンスに、「ラララ~♪」の大合唱、メンバーの動きに合わせて皆がジャンプするなど、ステージ上のメンバーとオーディエンスの一体感には全くブレがない。メンバー紹介の中で、社長が「今日の主役!皆さん!」と高らかに告げる。ソイルのライブは、まさに「バンドとオーディエンスが一緒に作り上げるライブ」そのものだ。

Soil & "Pimp" Sessions 聴覚、視覚、どちらも強く刺激してくるパフォーマンスからは一時も目が離せない。トランペットのタブゾンビとサックスの元晴がメロディの高低に合わせて身体と楽器を上下左右に大きく振って見せる様は迫力に溢れていて、そこから発されるユニゾンの音圧には思わず鳥肌が立つほどだ。

 ライブでの人気曲「ファンタスティック・プラネット」では「ラララ~♪」の大合唱がおなじみだが、今夜は特別な盛り上がりを見せた。社長から「客席中央に頭一つ出てるセクシーな女性がいるから、みんなあの人のために歌って!」と呼びかけがあり、そちらへ目を向けると肩車をされたタンクトップ姿の女性が手を高く挙げている。歓声と共にシンガロングはいっそう大きくなり、社長が「今日のクイーン!」と彼女を讃えると、女性は着ていたタンクトップを脱いでさらに周りを盛り上げるという想定外の大サービス!

Soil & "Pimp" Sessions すっかり上がった会場のボルテージは、「サマー・ゴッデス」「表ナッシング裏ガール」でさらにヒートアップしていく。最後の最後までダンスタイムは終わらない。21時半を回って気温はどんどん下がり、ステージ上のメンバーの息も白いくらいなのだけれど、そんな寒さを全く感じさせない、ものすごい熱量のパフォーマンス。それこそ台風19号をも凌駕するくらいの勢いだ。会場全体をわーっと巻き込んでもみくちゃにして、過ぎ去った後にはスカッと胸のすくような爽快感で満たされる、まさに台風のようなライブだった。終演後、肩で息をしながら帰っていくお客さん達は、みな台風一過のように晴れ晴れとした顔をしていた。

Soil & "Pimp" Sessions

–>フォトレポート:ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ
or フォトレポート:スワ & ハギ (Suwa & Hagi)

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Text:
Nozomi Yamamoto
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