踊ろうマチルダ – 「放浪する唄うたい」- part.1

【イントロ】
インタヴュー 「放浪する唄うたい part.1 – イントロ」2010.01.24

踊ろうマチルダ

 1日の物販CDの最高売り上げはなんと… いや、ここではまだ言わないでおこう。とにかく、予備知識や先入観が無い状態でたちまちオーディエンスを虜にしてしまうのが、今回取り上げる、「踊ろうマチルダ」こと釣部修宏だ。

 踊ろうマチルダ、という風変わりな名前は、元はオーストラリアのトラディショナル・ソングで、一時は国歌の候補として推された、「Waltzing Matilda」(ワルツィング・マチルダ)からきている。必要最低限の荷物を「マチルダ」という女になぞらえ、「マチルダとワルツを踊る(=マチルダと共に揺られる)」で、「放浪をする」という意味になる。ちなみに、この曲は、トム・ウェイツ(『スモール・チェインジ』に収録された「Tom Traubert’s Blues」)やポーグス/ポープスのシェイン・マガウアンあたりがカバーしていて、どちらも釣部の音楽人生に多大な影響を与えた人物だ。釣部にとっての「マチルダ」は楽器であり、それを積み込んだ愛車と共に日本全国をかけ回っている。まさに、「名は体を表す」ということわざどおりなのだ。

 踊ろうマチルダの驚くべきところは、メディアで取り上げられるでもなく、ほぼ口コミだけで熱が広がっているということだ。イベントに呼ばれてライヴをすれば、対バン相手のファンをも取り込んでしまう。また、ブレイク前のザ・50回転ズも、ナンシー・ウィスキー(バンド)時代の音に惚れ込み、ちょうどバンドを解散させたばかりであった釣部宛に、「ひとりでもいいから出てくれないか?」と競演を打診してきたという。日本全国津々浦々、地図を塗りつぶす勢いでツアーを繰り広げる彼が、これから先、もし近所にやってくることがあるならば、ひとつ騙されたと思って足を運んでいただきたいと思う。野外フェスの常連となるのもそう遠い未来ではないはず… これは決して、大げさな話ではない。

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