約13年ぶりの完全リニューアル。新しい顔で船出です

これまでも、これからもDIY。でも、さらに可能性を広げます
ごあいさつ : 約13年ぶりの完全リニューアル。新しい顔で船出です

 スマッシング・マグ、通称、マグが産声を上げたのは1995年でした。フリーの音楽ジャーナリスト&写真家で、テレビやラジオなどでも活動していた花房浩一が友人でもある、プロモーター、スマッシュの日高正博氏に、当時は珍しかったウェッブ・サイトのプロデュースを持ち込んだことに端を発しています。そして、『ただの宣伝ではなく、コンテンツを入れて魅力あるサイトを作ろう』といったところから、スマッシュの公式サイトのいちコンテンツとしてマグが始まっています。

 当初は、花房のみならず、スマッシュのスタッフのみなさんも写真やレポートに加わる形で始まったんですが、『オーディエンスの立場から情報を発信する』ことで、音楽の素晴らしさやライヴの感動を伝えようと、投稿者を募っていったのが最初の変化でした。新鮮な視点を持ったライターや若手の写真家を育てていくこともその目的であり、投稿中心のサイトとして変化し始めます。今振り返るとおもちゃのようなデジタル・カメラでライヴ撮影をしていたことがありますが、常に新しい挑戦をしてきたスマッシュのご協力なくしてこんなことはあり得なかったと思います。

 今では世界に知られることになったフジロックにも97年の第1回目から関わり、『現場からの生々しいレポート』を届けるために動き出しています。後にフジロック・エキスプレスと呼ばれることになる、そのサイトの主力部隊は当時からマグのスタッフ。現在では、すでにプロとして活動している写真家やライターを中心に、彼らがヴォランティア・スタッフと共に速攻で会場からの情報発信を続けています。

 新たな変化は、独自ドメイン、スマッシング・マグを取得して、独立したメディアを目指した頃に始まっています。ウェッブ関連には今もほとんど知識を持たない編集長がDIYでサイトを構築。石器時代のような方法でサイトに改良を重ね、一時は毎日1万近くのビジターを記録。そのプロセスでライターや写真家も飛躍的に成長していきます。そして、フリーで活動するライターや写真家のギルド的な組織としての方向性を打ち出しています。プランクトントムズ・キャビンカンバセーションといったプロモーターとも連携。同時に、プロとして活動を始めた彼らがなににも拘束されることなく、自由にその幅を拡大していきました。世界中に飛んで、日本ではほとんど知られていなかったさまざまなフェスティヴァルやユニークなミュージシャンを紹介。同時に英語でも情報発信することで、日本のミュージシャンを世界に紹介する役割を担ってきました。

 リニューアルに向けた準備を始めたのは旧サイトのカウンターが250万を超える頃。結局、600万越で実現したことになりますが、より見やすく、より早く情報をお届けすると同時に、ウェッブでの情報発信の可能性をさらに広げていくつもりです。また、ウェッブを飛び出してデジタル・コンテンツを取材制作する新しい媒体を目指します。加えて、音楽のみならずさまざまな分野での写真撮影業務からフジロック・エキスプレスや、今や伝説となってしまったハイドパーク・エキスプレスで実証されている機動力を生かしたプロジェクトにも取りかかることになります。

 スマッシングとは、もちろん、ずっとお世話になってきたスマッシュの名に引っかけたものですが、英語でいう「Smashing!」、「素晴らしい!」という意味と同時に、旧態依然のメディアを「Smash=ぶっつぶす」という意味も含まれています。この姿勢は今後も変わることはありません。エジソンが蓄音機を発明してずいぶん様変わりをしてきたのが音楽の『形態』。アナログからCD、そしてデータへと変遷をしていても、生の音楽やその文化が魅力を失うことはありません。私たちはこれからもその魅力のみならず、その背後に広がる広大な世界を取材。人間が生きることに直結する音楽や文化の重要性を伝えていこうと思っています。

 新しい音楽だけではなく、ライターや写真家を世界中から求めていくこともこれまで通りです。東京のみならず沖縄から北海道まで、あるいは、日本のみならず世界中で活動する人々がここに加わってくれることを求めています。ここ数ヶ月、このリニューアルに向けた業務のためコンタクトをいただいた方々へ充分にご返事をすることはできませんでしたが、ライターや写真家の募集要項や取材や撮影業務、広告料金設定などについては近くご報告させていただきます。

 これからも、よろしくお願いします。

 編集長 花房浩一

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Koichi "hanasan" Hanafusa
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