アウトサイドヨシノ(outside yoshino, 吉野寿)@ 猪苗代湖畔 オハラ☆ブレイク ‘15 夏 2015.08.09

青天の下、湖と山を臨む絶景のステージで
フォト・レポート @ 猪苗代湖畔 オハラ☆ブレイク ‘15 夏 2015.08.09

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 雷との共演となった熊谷のワンマン・ライヴから1週間後、吉野は猪苗代湖畔で開催されたフェスティバル、「オハラ☆ブレイク ‘15 夏」に出演した。夏フェスでアウトサイドヨシノを観られる機会は、珍しい。過去には2012年のライジング・サン・ロックフェスティバルや、フジロック・フェスティバルでは苗場食堂に2006年2008年の2回出演している。

 この日は、8月9日。吉野は、クラス(CRASS)の「ナガサキ・ナイトメア」のシングル・ジャケットがプリントされたTシャツを着ていた。サウンド・チェックでは、「まだ始まってませんからね」と言いながら、島倉千代子の「人生いろいろ」や、五木ひろしの「夜空」を演奏。聞き覚えのあるメロディーに、足を止める観客が増えてきた。ほとんどの人が日差しを避け、木陰からステージを遠巻きに観ている。

 開始時刻の13時50分。「夜のスナックのにおいを携えて、この炎天下の猪苗代湖畔にやってまいりました」「本来であればこのような健康的なライヴは全てお断りしているんですけれども、いつもお世話になっている方がやってくれって言うんで…。来てみると、気持ちがいいですね」と語る。背後に湖と山と空を臨む絶景のステージで、桜田淳子のカヴァー「わたしの青い鳥」からスタートする。

 フェスであれどもセットリストはなく、歌詞カードをめくりながら次の曲を選んでいく。「イギリス人はビールをぬるいまま飲むっていうよね」と、日光に照らされて冷たくなくなったビールを飲みつつ、「インサイド・アウトサイド」「ナニクソ節」と、いつものごとく俺節全開で進む。

 ゆったりとしたピースフルな雰囲気のフェスでも、吉野は全くブレることなく、いつもの吉野のままであった。何度か「完全に浮いてるでしょ」「こういうところで歌をうたう人間じゃないからね」などと言っていたが、真夏の強い日差しの下で演奏される「ワン・ボーイ1983」や、青空を見上げながらイントロを奏ではじめた「青すぎる空」も、また格別であった。

 「サヨナラダケガ人生ダ」の終盤は、ギターを弾かないかわりに、蝉時雨と、ステージを足で踏み鳴らすリズムとともに歌う。最後のフレーズで、ビールを全て飲み干した。演奏後、すかさず「どなたか私にビールを1杯めぐんでいただけないでしょうか。お金はあとで払います」と観客に呼びかける。この隔たりのなさも、アウトサイドヨシノならではである。

「我々オギャーと生まれて自由なつもりでここまで生きてきましたけど。知らないうちに、『俺の考え方ではこう考える』『原発は安全です』とか、『コントロールできてる』とか言ったりしておかしなことになったりしてきて。放っておくと、自由って保証されてないんだなって」

「はみ出しっぱなしで生きてきたからこそ、自由には敏感なんです。こんな世の中に殺されてたまるか」

 そう語り、「ファイトバック現代」をビシッと叩きつける。終わった頃、お客さんからステージにビールが差し入れられた。笑いとともにいっそう拍手が大きくなる。

 締めは「夜明けの歌」。ゆっくりと始まった歌が、さざめくギターとともに激しさを見せ、渾身の叫びが森に響き渡った。演奏が終わり、吉野が「カンパーイ!」とビールを高く掲げる。拍手喝采のなか、観客も笑顔で「カンパーイ!」と応えていた。

— set list —
わたしの青い鳥 / インサイド・アウトサイド / ナニクソ節 / One Boy 1983 / 青すぎる空 / サヨナラダケガ人生ダ / ファイトバック現代 / 夜明けの歌

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Photos:
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Text:
Keiko Hirakawa
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