ホットフィールド 2015 @ 富山 黒部宮野運動公園 2015.08.22 – 23

ステージの奥に夕日が沈むフェスティバル
テキスト・レポート「ステージの奥に夕日が沈むフェスティバル」@ ホットフィールド 黒部宮野運動公園, 富山 2015.08.22 – 23

Hot Field
 8 月 22~23 日、富山県黒部市・宮野運動公園で野外フェスティバル、ホットフィールドが今年も開催された。出演アーティストはエゴラッピン・アンド・ザ・ゴシップ・オブ・ ジャックス、渋さ知らズオーケストラ、サンボマスター、ダチャンボ、キャラバン、ミンミを中心にバラエティ豊かなメンツが揃い、音楽だけではない最高の二日間となった。

Hot Field このホットフィールド、天気予報が雨マークになっていても、何故か雨が降らない奇跡が三年間続いている。しかし、今年の開催前は強い雨に見舞われ、来場者、スタッフの間に不安な表情が広がっていた。だが、どうだろう?入場ゲートが開くと同時に雨はピタリとあがったのである。誰もが「ホットフィールドの奇跡」を感じた瞬間だったはずだ。

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 その後、雲の合間から強い日差しが降り注ぎ、天気は一気に夏らしくなっていった。来場者だけではなく、スタッフたちも「楽しむぞ」という表情に変わっていく。そして、キャンプサイトではペグを打つ音、缶ビールのプルタブの開く音が響く。ファイダー越しに見えたその景色に「フェスティバルが始まる」と、胸が高まったことは言うまでもない。

Hot Field ホットフィールドには大・小、二つのステージがある。片方のステージのライヴが終了した後、もう片方のステージのライヴが始まるという形でタイム・テーブルが組まれているので、見ようと思えば全出演アーティストのライヴを観ることが可能だ。今年も各アーティストが素晴らしいライヴを繰り広げ、オーディエンスと一体になる空間が生まれた。

 さて、ホットフィールドは出演アーティストも素晴らしいが、更に素晴らしいのはメイン・ステージの奥、日本海に沈む夕日だろう。日の入りの時間ともなれば、多くの人が一旦ステージから離れ、夕日を見渡せる丘に集まり始める。ある人は大切な家族と、ある人は恋人と共に、美しい夕日と音楽が一つになり、海に溶けていく様子を楽しむ。幸いなことに今年も二日間に渡り、美しい夕日を眺めることができた。

Hot Field

 ホットフィールド最大の特徴を伝えたい。国内における大体のコンサートやフェスティバルにはステージ前に柵が設置されている。しかし、ホットフィールドは客席とステージの間に柵が無い。つまり、ステージの最前列を陣取ったとすれば、目の前はアーティストの足元だ。例えば、映画を最前席で観ることを想像して欲しい。迫力満点だろう。ホットフィールドはそんな近さでライヴを楽しむことができるのだ。こんなフェスティバルが他に存在するだろうか?

Hot Field 個人的にホットフィールドは、朝霧ジャムに似たフェスティバルだと思っている。理由は二つある。まず、ホットフィールドは日本海に沈む夕日を楽しめるという点。ロケーションこそ違うが、朝霧ジャムでは赤富士を見渡すことができる。音楽だけではなく、ロケーションに恵まれたフェスティバルは独自の雰囲気を保ち、来場者に愛され続けていくのだと思う。

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 そして、ホットフィールドのボランティア・スタッフの殆どは富山県民。笑顔で来場者を迎え入れ、共に楽しむその姿に、僕は朝霧ジャムのボランティア・スタッフ(通称、ジャムズ)を思い出さずにはいられなかった。「私達が誇る地元へようこそ」、そう言わんばかりの飛び切りの笑顔、強いホスピタリティ。そのホスピタリティに来場者は自然と笑顔になり、その笑顔は他の誰かへと連鎖していく。

Hot Field 時々、フェスティバルのことを「非日常」と言う人がいる。だが僕はそれが日常であって欲しいと思う。フェスティバルで体験できること。それは共に楽しみ、助け合い、笑い、涙を流し、感動を共有することではないだろうか。そこで生まれる皆の笑顔が、フェスティバル以外の日常でも輝き続ければ、世の中はもっと明るく、平和になっていくと信じている。

Hot Field

 昨年の朝霧ジャムのレポートにも書いたが、僕は何度でも言いたい。フェスティバルとは音楽だけではない。音楽だけではない楽しさが多く詰まっているから素晴らしいのだ。

 この素晴らしい野外フェスティバル、ホットフィールド。早くも来年の開催が決定している。来年 9 月が待ちきれないのは僕だけではないだろう。

Text by :アリモトシンヤ
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