クロッケンフラップ(Clockenflap) @ 西九文化區 2015.11.27 – 29

極私的ライヴ総論編
テキスト・レポート「極私的ライヴ総論編」 @ 西九文化區 2015.11.27 – 29

Clockenflap

入門編から続く

 今回のクロッケンフラップで、金曜は18時頃、土曜は14時頃、日曜は17時30分ころから会場に入って楽しんだ。他の観光も兼ねていたので、フェスを最初から最後までがっつり楽しんだわけではないけど(金曜は17時にライヴ開始、土日は12時に始まる)、それでも十分に堪能した。

 会場が狭いので、セットチェンジ中に隣のステージから聴こえてきたバンドがよかったとか、トイレで並んでたら近くのDJブースの盛り上がりが半端なかったとか偶然の出会いも当然ある。まあ、観たいバンドがたくさんあってそれを追いかけるだけで時間は過ぎていったので、なかなか周りまでゆっくり見渡すことができなかった、そこは反省点。

Clockenflap 初日でよかったのはライド。日本~香港~シンガポールという日程で、おそらくアンコールをすると飛行機に間に合わなかったのか、まるまるアンコールがカットされたのが残念だったけど、名盤『ノーホエア』を中心とした選曲はキラキラしたギターノイズが、キラキラしたロケーションによく似合い、最高の空間を作っていた。

Clockenflap 2日目は、アース・ウインド&ファイアー・エクスペリエンス・フィーチャリング・アル・マッケイがよかった。これは、本家のEW&Fと違い、EW&Fの黄金期にギターを弾いていたアル・マッケイの個人的なプロジェクトのようだけど(フィリップ・ベイリーはEW&Fの名称を使うことに怒ってるみたい)、EW&Fの名曲がよく再現されてロケーションにもぴったりだった(わざわざ香港島の夜景がバッチリみえる海側で観た)。その後、駆け足で別のステージに移動して、韓国のグレン・チェックというバンドを最後の方だけちょっと観た。エレクトロだけど生演奏を大切にするバンドで、日本でいえばモップ・オブ・ヘッドみたいな感じ。かっこいい。

Clockenflap 3日目は、まずザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート。香港の前には日本でツアーしていた。初めて観たけどすばらしかった。続いてシック・フィーチャリング・ナイル・ロジャース。自分のプロデュースした名曲の数々をハコバンのノリで演奏する。マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」やパリのテロに言及してからダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」がよかった。演奏は続いていたけど、後ろ髪引かれる思いで、別のステージでのバトルスに移動。バトルスはストイックでテクニカルな演奏とICCビルの映像演出が妙にシンクロしていて、ここでしかできない効果を発揮していた。おそらく「アトラス」で機材トラブルが発生したのか、ドラマーのジョン・ステニアーが時間調整で叩いていてるときが長く、苦労が偲ばれた。

 そして、大トリのニュー・オーダー。後半は「パーフェクト・キッス」「トゥルー・フェイス」「テンプテーション」と名曲の連打で感涙。さらに、アンコールでジョイ・デヴィジョン時代の「ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート」を演奏し、スクリーンに「Forever Joy Division」と文字がでたところがハイライト。ラストは「ブルー・マンデー」で締めくくった。

 やっぱりロケーションを感じながら楽しめる音楽がいい。アジアとヨーロッパの文化が混ざり合い、光と影のコントラストをはっきり感じる香港ならではのフェスティバルなのだ。

Clockenflap

写真提供:アリモトシンヤ

Share on Facebook

Information

Photos:



's Works

Text:
Nobuyuki "Nob" Ikeda
nob@smashingmag.com
Facebook
Nobuyuki "Nob" Ikeda's Works

Write a comment