イースタンユース @ 沖縄 サクラザカ・アサイラム 2016.02.14

潮流の先、待ち望まれていた響き
フォトレポート @ 沖縄 サクラザカ・アサイラム 2016.02.14

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 沖縄県那覇市の街中で2月13日、14日の2日間行われたフェスティバル、「サクラザカ・アサイラム(Sakurazaka ASYLUM)」。地元のみならず、全国から集ったアーティストが繁華街周辺に点在するホール、ライヴハウス、公園、路上などでパフォーマンスを繰り広げた。イースタンユースは、開催会場のひとつである、桜坂セントラルのステージに出演。2日目のトリを飾った。

 沖縄で演奏するのは、2013年11月の『極東最前線3』発売時のツアー以来3年ぶり。「夜明けの歌」のイントロが鳴ればすかさず歓声が沸き、迫真の演奏とともに観客も歌う。1曲目から早くも涙を流して感極まっている人の姿も。「街の底」から「道をつなぐ」までは、『ボトムオブザワールド』の収録曲が披露される。このアルバムを聴き込んでいる人も多いようで、フロアの熱は冷めないまま。いかに沖縄の観客にも、イースタンユースのライヴが待ち望まれていたか実感できた。

 吉野寿(Vo/G)に促され、村岡ゆか(B)がMCをする場面も。控えめに「はじめまして、村岡と言います。よろしくおねがいします」とだけ挨拶したが、吉野に「モア〜」(もっと喋れ)と吠えられ、「みなさん人(ベーシスト)が変わったから、びっくりされたと思うんですけど、今回から私が弾かせていただきます。もっと上手に弾けるようになるので応援してください」と付け加えていた。予想外の腰の低さに笑いが起こり、大きな拍手で歓迎された。

「グッドバイ」以降の後半は、代表曲が続く。フロアの歓声と歌声も一段と高くなる。アンコールの「テレビ塔」。吉野の魂のこもった歌唱と、ギターの鋭いテンション。それを大きく包みうねりを持たせる田森篤哉(Dr)と村岡の演奏を、観客は真剣に聴き入っていた。終始ここがフェスの会場であることを忘れてしまいそうな、ワンマン・ライヴに匹敵する濃密な空気。演奏を終えた3人に、惜しみない拍手が送られた。

『ボトムオブザワールド』発売から、あと数日で1年が経つ。前のベーシスト、二宮友和が脱退を発表した後に掲載したディスクレビューで、私は二宮脱退後のイースタンユースを「信じて、見据えることにする」と書いた。昨年の壮絶なツアーと、村岡加入以降の鮮烈な流れを凝縮したかのような、この日のセットリスト。その素晴らしい演奏と、沖縄の観客の熱い反応を目にすることができたおかげだろうか。バンドがあたらしい潮流に乗った、今。やはり信じていてよかった。これからも、ただただそうするだけだと、1年前の祈るような気持ちが、確信に変わる思いがした。


— set list —
夜明けの歌 / 街の底 / 鳴らせよ鳴らせ / イッテコイ カエッテコイ / 道をつなぐ / グッドバイ / スローモーション / たとえばぼくが死んだら / 故郷 / 夏の日の午後

— encore —
テレビ塔

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Photos:
Keiko Hirakawa
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