イースタンユース @ 渋谷ツタヤ・オー・ネスト 2016.03.10

鮮烈に鳴る、生きている証
フォトレポート @ 渋谷ツタヤ・オー・ネスト 2016.03.10

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–>モロハ(MOROHA)

 

「9月に吉野さんがソロで演られたときに、俺たちツーマンでやらせていただいて。その日の夜に、鉄は熱いうちにと思って。俺らのライヴ観てもらったあとに断られるんだったら、もうしょうがないっしょ。っつうそんな気持ちですぐにオファーを送ったら、なんとその日のうちにOKをいただいて。名古屋のカプセルホテルで、28歳の男が『ヤッター!』って言いました」

 モロハ(MOROHA)のツアー最終日に、オファーを受けて対バンしたイースタンユース。モロハのMC、アフロは自身のライブ中に上記のように語った。彼はイースタンユースの演奏中、終始袖からステージへ熱い視線を向けていたのだった。

「木枠の窓」のリフのダイナミズム。「鉛の塊」で独白するように歌われたAメロ。「ギラリズム夜明け前」の緊迫感。冒頭から意表をつく選曲と、堂々の胸に迫る演奏で圧倒する。「青すぎる空」のイントロで、一瞬だけ3人のタイミングが合わないという非常に珍しいミスもあったが、演奏が止まるほどではなかった。

 吉野(Gt / Vo)は観客に「ひしひしとアウェイを感じております」と語り、笑いを誘う。

「生まれた時からアウェイなんですよ。俺がアクトで、全部アウェイなんですよ。だから負けっぱなしで生きてきました。今日まで」「死ななきゃ負けてないわけ。だから生きてる限りは敗者復活に賭ける」とつなげて、吉野の「せーの!」の掛け声で始まった「敗者復活の歌」。頭3曲と同じように、この曲も村岡(B)加入以降初めて演奏された。久々にライヴで演奏される曲でも、消費されつくした懐メロとしてではなく、吉野が「負けていない=生きている証」として鮮烈に鳴っていた。

 観客の反応は先月の沖縄で行われたライヴのようにはいかなかったが、「街の底」では大いに盛り上がり、ラストの「沸点36℃」が終わると、歓声と拍手で見送られた。この日は取材用のICレコーダーをPAブース付近に置いていたのだが、イースタンユースの終演直後、おそらくモロハのファンであろう観客が「よかった!」「感動した」と語りあう、感嘆に満ちた声が録音から聞こえてきたのだった。

 再始動した彼らが、新たな土台を踏み固めていく。そのリアルな姿を追えることが、今イースタンユースを観るうえでの最大の醍醐味である。4月は22日(金)〜24日(日)、ゲストにトリプルファイヤーを迎える渋谷クラブクアトロでの「極東最前線」と、京都モジョ、広島クラブクアトロでのザゼン・ボーイズとの対バンが3日間連続で控えている。29日(祝)にはアラバキ・ロックフェスティバルへ出演する。


— set list —
木枠の窓 / 鉛の塊 / ギラリズム夜明け前 / 青すぎる空 / コンクリートの川 / ドアを開ける俺 / 敗者復活の歌 / 街はふるさと / 街の底 / 沸点36℃

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Keiko Hirakawa
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