キングブラザーズ @ 京都ミューズ 2016.05.29

息つく間もない30分
フォトレポート @ 京都ミューズ 2016.05.29

キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ

 
 今年5回目となる、ザ・シックスブリッツ主催のサーキット・イベント『いつまでも世界は・・・』は、この日京都のあらゆるライヴ・ハウスで140組以上のアーティストが公演を行った。メイン会場である京都ミューズには、トリ前のバンドとして出演したキングブラザーズをひと目見ようと、次々と人が押し寄せた。眩しい光に三人の黒スーツ姿が照らされると、会場のあちこちから歓声と拍手が湧きおこる。ケイゾウ(Vo/G)が「西宮からきたキングブラザーズです、ロックの準備はいいですか!」と叫ぶと、バンドは「スパイ・ボーイズ」で口火を切り、間髪入れず「死神のビート」で一気にスピードと熱気を上昇させていった。ケイゾウの「もっと、もっと、もっとバカになろう、マーヤのギターに乗っかっていこう」の合図で、マーヤのねじ伏せるようなギター・ソロが加速していく。かと思いきや続けて「キング・オブ・ブギー」の地を這うようなケイゾウのギター・ベースと、更に重量感の増したゾニーのビートに乗せて、マーヤとケイゾウが向き合い、踊るようにギターを弾く。MCもチューニングも挟まないまま息つく間も与えず「キープ・オン・ローリン」「ビッグ・ボス」へ。

 キングブラザーズというバンドが、今向かおうとしている場所はどこなのか。マーヤのパフォーマンスや、ドラムやアンプを含めた機材をフロアに降ろして演奏する、その見た目の派手さが取り上げられることの多い彼等だが、この日の30分のステージに有り余る充足感があったのは、楽曲自体を楽しめたからではないだろうか。緩急を自在に操りアレンジを変え、3人の見せ場をクロスさせ、よりドス黒さを際立たせている。ギターが楽曲のリズムの骨子を操る瞬間もあれば、ドラムが揚揚と唄っている場面にも出くわす。ふと、誰が鳴らしているのかわからなくなるような一体感までも産み出している。今年に入って新しい音源の製作に入っている彼等が、その中で掴んでいるであろう新しいバンドの姿、その片鱗を見た気がした。

 「マッハ・クラブ」ではマーヤが、客の上でギターを弾きながらフロアを周回し、ステージに戻されたあと「京都のナンバー・ワン・ロックンローラーに飛び込みます、ファッキュー」とステージの後ろから助走をつけ、再びフロアに飛び込んだ。この痛快さもまた、フロアに集まる笑顔の源でもあるのだ。

— set list —

スパイ・ボーイズ / 死神のビート / King of Boogie / Keep on Rollin’ / Big Boss / マッハ・クラブ

Share on Facebook

Information

Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

Tomoko "tommy" Okabe's Works

Write a comment