ザ50回転ズ @ 新宿ロフト 2016.06.27

等しく注ぐ愛
テキスト・レポート「等しく注ぐ愛」 @ 新宿ロフト 2016.06.27

50kaitenz

 この日は新宿ロフト40周年を記念したイベントで、ザ50回転ズの登場は20時15分ころだった。正直、月曜の夜だけあって、お客さんの入りは寂しかったけど、ダニーが「今日は土曜の夜だろ! 明日は休みだろ! なんなら金曜の夜だろ!」との煽りにステージ前のお客さんたちが応えたので、いつもの熱量が生み出されていた。

 まずは「50回転ズのテーマ」で始める。続く「キラー」でもステージ前の揺れは収まらない。この曲の終盤のアレンジが変わり新鮮なギターが響きアウトロが長くなってノリが持続して飽きさせない。

 50回転ズは、スピード感あるパンクな面と甘酸っぱいノスタルジーを感じさせる面と大まかに2つの面があるけど、この日の中盤は「夢見るタイムトラベラー」「放課後のロックンロール」「LET ME ROCK(レット・ミー、ロック)」「サムクックがきこえる」「Vinyl Change The World(ビニール・チェンジ・ザ・ワールド)」と、どちらかというとノスタルジー面がでた選曲になっていた。パンクやロックンロールやフォークやソウルや歌謡曲やバブルガムポップが並列されてそれを選べる世代なんだよなと改めて感じるのだ。

 自分の世代(40代)が10代のころにロックを聴きはじめたとき、ロック史は終わりかけになっていて「新しい音楽が古い音楽を凌駕する」ということがギリギリ信じられていた最後の世代だった。50回転ズの世代になると「古くたって新しくたって自分がよいと思えばそれでいいじゃん」と価値観が変わっていった。彼らのセンスはこうした音楽史をフラットに眺めることができることで成り立っている。

 終盤は定番曲の連打。「Thank You For RAMONES(サンキュー・フォー・ラモーンズ)」「YOUNGERS ON THE ROAD(ヤンガース・オン・ザ・ロード)」で突っ走り、「ロックンロール・マジック」でポップの魔法をもう一度信じ、「おさらばブギウギ」でちゃんとコール&レスポンスもおこなって締めくくる。50回転ズはいつでも、どこでも、安定した力を発揮する。それを確かめることができるのはライヴの現場に足を運ぼう。

ROCK’N’ ROLL EXPRESS
THE NEATBEATS、KING BROTHERS、ザ50回転ズによる三つ巴サーキット・シリーズが開催

7月27日(水)渋谷クラブクアトロ
7月29日(金)名古屋クラブクアトロ
8月5日(金)広島クラブクアトロ
8月11日(木)梅田クラブクアトロ

— set list —  

50回転ズのテーマ / KILLER / 1976 / レッツゴー3匹!! / 夜明けに走れ / 夢見るタイムトラベラー / 放課後のロックンロール / LET ME ROCK / サムクックがきこえる / Vinyl Change The World / Thank You For RAMONES / YOUNGERS ON THE ROAD / ロックンロール・マジック / おさらばブギウギ

Share on Facebook

Information

Photos:
Ryota Mori
ryota@smashingmag.com
Web Site / Facebook / twitter
Ryota Mori's Works

Text:
Nobuyuki "Nob" Ikeda
nob@smashingmag.com
Facebook
Nobuyuki "Nob" Ikeda's Works

Write a comment