ア・ハンドレット・バーズ・オーケストラ(A Hundred Birds Orchestra) @ オー・イースト 2016.12.26

ちゃんと遊んでる?
テキスト・レポート「ちゃんと遊んでる?」 @ オー・イースト 2016.12.26

A Hundred Birds Orchestra

「ちゃんと遊んでる?」約2時間のライヴ中、そう自分に問いかけられているような気がした。自分は最近ずっと遊ぶことをサボっていたのだと思い知らされた。

A Hundred Birds Orchestra クリスマスが終わった渋谷の街は師走の喧騒はそのままなので結局はあまり変わらない。オー・イーストのドアを押すと、普段のライヴとはちょっと違う空気があって、それが遊び場感とでも呼ぶようなものだった。お客さんたちの年齢は幅広くけっこう年を召された方もいるし、小さな子どもを連れている夫婦もいる。トイレのために2階に上がると、2階席の一部がリラクセーションのコーナーになっていて、10分1000円でライヴを観ながらマッサージをしてくれるとのこと。この日はけっこう長丁場になったので、やってもらえばよかったと後になって思う。

A Hundred Birds Orchestra 20時5分ころ、DJサトシ・トミイエがずっとハウスを回している最中にメンバーたちが現れる。大所帯のメンバーが揃い、DJが回す4つ打ちのバスドラムのリズムに演奏を合わせていき、「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」に入っていったのは見事。2人の女性ヴォーカリストが迫力ある歌声を聴かせてくれる。

A Hundred Birds Orchestra ステージにぎっちりメンバーがいるため、重厚というかゴージャスというか、とにかくすごいという感想がまず浮かぶ。ざっと観た限り、ヴァイオリンやチェロのストリングス系のメンバーが上手に9人、下手にフルート、トランペット、サックス、トロンボーンとホーン系が6人、コーラスが男1人含む4人、ステージの後ろのほうにパーカッション系4人、ドラムセットが2つあって、そのうちひとりがゲストの沼澤尚、キーボードに3人、ベースが2人、ギター、ビブラフォン、DJ、そして指揮者なんだけど、曲によって出入りが頻繁にあり、正確な人数はわからない。

A Hundred Birds Orchestra ゲストで登場してくるヴォーカリスト、ラッパー、ベーシスト、タップダンサーもいて、センターに立つ人が次から次へと変わっていく。大所帯バンドといえば、渋さ知らズオーケストラもそうだけど、バラバラな大人たちが音楽に向かってひとつになっていき、センターに立つ人がいろいろ変わっていくのはアトラクション的で楽しい。そして、これだけの大人たちが大阪から東京の一晩のためにバスで来るというところに遊びの本気が伝わるものなのだ。

A Hundred Birds Orchestra すばらしい瞬間はいくつかあって、タップダンサーとヴァイオリンのソロの対決とか、「アイ・ラブ・ミュージック」からDJローランドによるテクノ・アンセム「ジャガー」のカヴァーにつながっていったときもそうだけど、1番はニューヨークからきたバーバラ・タッカーがヴォーカルを取り、彼女自身のヒット曲のひとつ「ビューティフル・ピープル」でフロアをアゲたところだった。声と体の存在感が会場を圧倒していった。

A Hundred Birds Orchestra アンコールとして、ヴォーカルのテン(TeN)がヴァイオリニストの金原千恵子を呼び込んで、華麗なヴァイオリン・ソロを披露、そして大橋純子が登場し「たそがれマイ・ラブ」をハンドレッド・バード・オーケストラのヴァージョンで歌われる。

A Hundred Birds Orchestra 最後はこの日でたヴォーカリストたちがでてきて「ラヴ・イズ・メッセージ」。2時間を締めくくるにふさわしい曲で、そこはかとなくほんわかしてキダタロー感が伝わってくる。そこは大阪だからか。

 ボリュームも十分、これからも遊ばないといけないと思いを新たにして帰路についたのだった。

–>フォトレポート

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Text:
Nobuyuki "Nob" Ikeda
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