ザ・ニートビーツ @ 神戸バリット 2017.03.25

笑って踊って20周年
フォトレポート @ 神戸バリット 2017.03.25

ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
ザ・ニートビーツ
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ザ・ニートビーツ

 この日、本編から間髪あけずアンコールに演奏されたのは、先日亡くなったチャック・ベリーの「ロール・オーバー・ベートーベン」だった。真鍋”Mr.Pan(パン)”崇(Vo/G)が「中学に入りワゴンセールでベスト盤を買い、これがロックンロールだと教えてくれたのがチャック・ベリーだった」と言う。純然たるロックンロールの継承者、ザ・ニートビーツ。笑わせ、躍らせ、ロックンロールを演奏続けて今年で20年だ。

 結成20周年を記念しツーマン・ライブを行う彼等、この日は朋友と呼ぶキングブラザーズとのツーマン・ライヴだ。観客の膨れ上がった期待を受けてステージに現れる笑顔の4人、よく見れば数日前に左足の甲を骨折したという中村”Mr.Mondo(モンド)”匠(Dr/Vo)が松葉杖をついて登場し、会場をどよめかす。「ラン・チキン・ラン」「ファーマー・ジョン」「ヤー・ヤー・ヤー」と続けざまに演奏されるのは、3月22日に出たばかりのライヴ・アルバム『ライク・ザ・キャバーン・ライブ!リールNo.3 & No.4(LIKE THE CAVERN LIVE! REEL NO.3 & NO.4)』収録の1~3曲目だ。このアルバム、ビンテージ機材のみで定期的に行われている生音ライブ「バック・トゥ・ザ・キャバーン!(BACK TO THE CAVERN!)」を、50年代の真空管モノラル・リール・テープ ・レコーダーでそのまま録音するという、時代を逆行しすぎ逆に新しいという、ニートビーツの魅力を真空パックしたとんでもない逸品になっている(マストバイである)。

 歌えば艶っぽいMr.Panのボーカルに、右へ左へ土佐”Mr.Lawdy(ロゥディ)”和也(Gr/Vo)がステージを動くと、フロアは一層熱気を帯びる。浦”Mr.Gully(ガリー)”大(B/Vo)が包み込むような笑顔で、エイトビートにグルーヴを重ねていくと、フロアはロックンロールの虜になったキッズの顔で埋め尽くされた。

 しかし「ハイ・ファイ・レディ」の演奏が終わるやいなや「今日キングブラザーズ、『ニシノミヤ』ってやつやってなかったな。なんでやろ?」と笑いのスイッチを押す。かと思えば硬派な「ユー・キャント・ジャッジ・ア・ブック・バイ・ザ・カヴァー」への演奏で切り返す。このオン・オフの切り替えの巧みさに、毎度唸らせられる。演奏には一切笑いを挟まず、エイトビートを華やかに繰り出すだけだ。キングブラザーズしかり、スリリングな不安要素がロックンロール・バンドの魅力のある一面を担っているが、このバンドにはそれが一切無い。カヴァー曲とオリジナル曲が肩を並べて、同じテンションで演奏される。ロックンロールを伝承する者が選んだ20年、これからもロックンロールは変わらず続いていくだろうという安堵する時間が過ぎていく。

 1~2曲分ほどはあろうかと思われる、時事も絡めた芸人顔負けのMCに笑い疲れていると「笑うとこ一杯あったのになんで笑わへんの、今笑いのピークやで」とMr.Panがツッコむ。メンバー4人がボケとツッコミを交わし合う様は、漫才大賞取れるんじゃないかと思うほど。「さ、行こかーもっとツイストいくかい?行くよー」の掛け声で「ハンバーグ・ツイスト」へ。これは漫才師「和牛」の出囃子に使われている一曲だ。終盤に向け、メンバーがボーカルを取り否応なしに盛り上がりを見せる。そして、「黒いジャンパー」のコール・アンド・レスポンスで観客の笑顔を引き出しきった。

 4月12日~22日までスペイン・ポルトガルツアーが始まる。日本人が珍しい田舎の町まで、彼等のロックンロールは届けられる。5月以降のライブのMCでは、珍道中話が聞けるかもしれない。

— set list —
RUN CHICKEN RUN / FARMER JOHN / YAH YAH YAH / HiFi LADY / YOU CAN’T JUDGE A BOOK BY THE COVER / I WANT TO BE YOUR DRIVER / TWISTIN’ TIME WITH YOU / SWEET CHERRY PIE / HIPPY HIPPY SHAKE / YOU’VE GOT WHAT I WANT / BLUE BLUE BLUE / HAMBURG TWIST / (DO THE) GLOBAL TWIST / ハートをわたそう / ONE FINE DAY / うわさの男 / I CAN TELL / BABY THAT’S R&R / TWISTIN’ DAY / 黒いジャンパー / LET’S GET SHAKE! /

— encore —
Roll over Beethoven / GOODBY-サヨウナラ


『The Neatbeats 20th Anniversary “Two-Man Special”~RHYTHM & BEAT SHOW!!』
4月1日(土) @上越 EARTH w/ SCOOBIE DO
4月2日(日) @松本 ALECX w/ SCOOBIE DO
4月5日(水) @東京キネマ倶楽部 w/ The Birthday

 詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

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