キングブラザーズ @ 大阪 ソーコア・ファクトリー 2017.06.03

転がる石ころに苔は生えない
フォトレポート @ 大阪 ソーコア・ファクトリー 2017.06.03

キングブラザーズ
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 1mmでも前に来た方がいいよ、そうケイゾウ(G/Vo)が言い放った次の瞬間「ドカドカ」の重量感たっぷりのゾニー(Dr)の打音が折り重なるように脳天を刺激した。高いステージはその下にスピーカーが埋め込まれているため、縦長のソーコア・ファクトリーの後ろまで爆音が満ちた。

 南堀江という大阪のお洒落な街の一角に、3周年を迎えたソーコア・ファクトリーはあった。時は6月ジューンブライド。向かいのカフェ・レストランでは華やかなパーティ客が集まっていた。道挟んでこちら「石の上にも」が、本日のイベントのタイトルだ。

 アルバム『13』を最後に初期ドラマーであるジュンがバンドを去った。2003年に生まれたのかの曲は、こうして2017年の未来である今に受け継がれ再び息を吹き返している。バンドが続いていく、続けていくこととは過去と決別するわけではないということか。

 口角だけに笑みを浮かべながら、演奏に徹するマーヤ(G/スクリーム)の全身から汗が噴き出す。演奏中、一歩ステージ前に出るケイゾウとマーヤのタイミングがピタリと合う瞬間がある。阿吽の呼吸を超越したこの二人の、描いてきた道のりを想わずにはいられない「あ!!ああ」で観客から歓声があがる。2001年のケイゾウは「未来は行き止まり ここから遠すぎて あとには戻れない」とこの歌詞を書いた。他人と20年共に歩むとはいかほどの覚悟なのだろうか。ハープを重ねたブルージーなアレンジは、「ソング1(Song1)」をはじめとする、最新曲たちと通じる世界観で一本につながっている。懐かしい曲を久しぶりに聞く、という感覚がゼロなのだ。それはゾニーの持つ唯一無二の重く色鮮やかなビートがあってこそなのは、言わずもがなだ。

 ケイゾウが「石の上にも3年、転がる石ころには苔は生えない、ローリング・ストーンズのように踊り続けよう」と繰り返し叫んだ「ビッグ・ビート(Big Beat)」。ドラムが際立つこの曲の途中「ゾニー俺の事紹介して」と無茶振るケイゾウ。フロアの期待を受けてゾニーはドラムの上に立ち「西宮の大統領知ってる?松尾ケイゾウ、大統領と呼んでみよう!」とコール・アンド・レスポンスが始まる一幕もあった。

 マーヤの愛に満ちた旋律にケイゾウのベース・ギターが対となり会場に染みわたる「69」、ど真ん中にこれ以上の存在感はないドラマーゾニー。「メッセージ」で渾身のメッセージを込め、「ルル」で残りの体力を全て使い切る、その彼等も、彼等の気概を応援する観客も全てひっくるめてが美しかった。

— set list —
黒くぬれ! / ドカドカ / Song1 / スーパーX / Song7 / Keep On Rollin’ / Song2 / あ!! ああ / Big Beat / Sympathy For The XXXXX / 69 / ACTION!!!! / GET AWAY / メッセージ / ルル


6月04日(日) @名古屋 アップ・セット
6月09日(金) @東京 新宿ロフト
6月10日(土) @静岡 フリーキー・ショウ
6月11日(日) @茨城 古河スパイダー
6月23日(金) @京都 ガタカ
6月24日(土) @福井 ベルベット
6月25日(日) @富山 ソウル・パワー

 詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

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