イースタンユース (eastern youth) @ 新宿ロフト 2017.06.09

ロックの日に放つ、69分間
フォトレポート @ 新宿ロフト 2017.06.09

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 6月9日、新宿ロフトにて、イースタンユースとキングブラザーズによるツーマン・ライヴが行われた。開演時間の19時30分を過ぎ、コクシネルの「壁」が流れる中、ステージに登場したイースタンユース。4月30日のアラバキ・ロックフェスティバル出演以来のライヴである。前半は初期の代表曲を中心に、5曲を一気に演奏。鉄壁のアンサンブルに乗る、吉野寿(G/Vo)のむき出しの歌唱が胸に迫る。観客からも熱い反応が返ってきていた。

「69分間与えられているんですよ。ロックの日(6月9日)ですから」

 吉野がそう語ると、フロアからは「おおーっ!」という歓声が沸き起こる。この日は時間に余裕があったからか、MCの時間も多めに取られていた。吉野は、「全然、俺の喋ってること、メッセージ性とか一切ないからね。思いつきで全部喋ってる。もちろんオチとかもない」と語る。たしかにオチでウケをとるような話ではないが、この日はとりとめなく奔放な口調で語る様が、気迫満点の演奏とのギャップもあって、大いに観客の笑いを誘っていた。村岡ゆか(Ba)も4月のライヴで見せた抑制の効いたクールさとは一転、吉野のMCに観客とともに笑顔を見せ、演奏中も時折楽しそうなのが印象的だった。

 後半は、しみじみと聴かせ、演奏後は会場が温かい拍手で満たされた「矯正視力〇・六」、イントロから大いに歓声が飛んだ「夜明けの歌」を織り交ぜつつ、「目眩の街」「ナニクソ節」「雨に抗う」が演奏された。「目眩の街」がライヴで演奏されるのは3年ぶり、「ナニクソ節」と「雨に抗う」は約1年ぶりで、改めてイースタンユースにはいい曲がたくさんあるのだなと思う。

 最後に、対バン相手のキングブラザーズについて触れた吉野。

「観たことないんですけど、恐ろしい噂はすごく前からたくさん聞いています。どんな地獄になるのか。救急車とか2、3台待ってるんじゃないかなって、そんなイメージを膨らませています」

「いいですよね。よし来い! 来いオラ! 四つに組む! 寄り切り! みたいな。(キングブラザーズのイメージを体現しようとして、なぜかひとり相撲状態になる吉野に観客爆笑)それが街じゃない、俺たちの。いろんな奴がいるもの。だってさあ、アホみたいにぶっ壊れた奴もいるし、石っころみたいな奴もいるし、メチャメチャ美人の人もいるし。まぁ、俺は美人だけを専門に扱っているんですけど。他は全部もう無視ですからね」

「キングブラザーズみたいな人も、俺とおんなじ地続きの世界に暮らしていて、きっと今日もドラム投げたりとか、メチャクチャなことするんじゃないの? うう〜っ、恐ろしい。……楽しみにしてるんですよ!」

 一体、どんなイメージをキングブラザーズに抱いているのか? と、観客が苦笑するなか、吉野はラストの「街の底」のイントロを、ワンフレーズだけギターでつま弾く。「俺たちみんな街の底の住人だよ。街の底に乾杯!」と宣言して始まった演奏は、爆音の中でも鋭さが光り、吉野の絶叫が空間を震わせる。間奏では吉野は直立不動で見栄を切り、さらにフロアは沸くのだった。圧倒的な締めに、吉野が「ありがとう! さよなら!」と言うなり、すかさず盛大な拍手が返ってきた。田森篤哉(Dr)も、去り際にステージ中央で観客へ手を上げて応え、村岡もお辞儀をして、ロックの日、69分間のステージを終えた。

 これからイースタンユースは、村岡加入以降初のリリースとなる、待望のニュー・アルバムのレコーディングに入る。そして、次のライヴは7月15日(土)。ゲストに切腹ピストルズを迎えた「極東最前線」が渋谷クラブクアトロで行われる。

–>キングブラザーズ


— set list — (eastern youth)
いずこへ / 雨曝しなら濡れるがいいさ / たとえばぼくが死んだら / 青すぎる空 / 月影 / 目眩の街 / ナニクソ節 / 矯正視力〇・六 / 雨に抗う / 夜明けの歌 / 街の底

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Keiko Hirakawa
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