エミール・クストリッツァ・アンド・ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ @ ゼップ東京 2017.09.02

溢れ出るドタバタ
フォトレポート @ ゼップ東京 2017.09.02


















 映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』の公開に合わせて、エミール・クストリッツァ・アンド・ザ・ノー・スモーキング・オーケストラがやってきた。彼らの来日は2008年6月以来、9年ぶり2回目だ。アナウンスは約2ヶ月前ということで、急遽決定したことは想像に難くない。「何故に映画が?」というなかれ。エミール・クストリッツァは、映画監督としてその名を轟かせている巨匠でもある。むしろ、こちらのが有名。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの「世界三大映画祭」すべてで受賞経験があり、そのうちカンヌでは、最高映画賞のパルム・ドールを2回にわたって受賞している。
 映画がドタバタなら、音楽もドタバタ、「ノー・スモーキング・オーケストラ」名義ではないものの、自身の監督作品『黒猫・白猫』ではサウンドトラックも担当。パンクにロック、ロマやスカなどが入り混じった、なんとも形容しがたい音楽は「ウンザ・ウンザ・ミュージック」……それがジャンルなのか、現象なのかはどうでも良くて、とりあえず「ウンザウンザウンザウンザ……」と早口で声に出してみて欲しい。きっと、体が自然とリズムを刻み、前後に揺れてくるはずだ。心と体が踊りだす摩訶不思議な音のるつぼ、蓋を開けてみなければわからない闇鍋のような音楽。歌詞にはリベラルな内容も含まれるが、まず先に「楽しい」と思えるような音像を、矢継ぎ早に繰り出す。イギー・ポップのごとくオーディエンスをステージにあげたり(しかし女子に限る!)、バイオリンで遊んだり、メンバーにデタラメな名前をつけたり、音楽の枠を超えた、一大エンタテインメントを繰り広げてくれた。
 詳細なレポートは改めて公開するとして、9月15日より公開される映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』から、エミール・クストリッツァ監督の紡ぐ世界に触れてみてはいかがだろうか。

映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』

なお、コアなファンには追い打ちをかけるような情報が。9月16日から、特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」が開催される。このイベントの目玉は、『アンダーグラウンド』の完全版だ。これがなんと、5時間超え。他にも『黒猫・白猫』、『ジプシーのとき』、ジョー・ストラマーがゲスト出演した『スーパー8』などが公開予定。

「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」

詳細は『オン・ザ・ミルキー・ロード』公式サイト「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」公式サイトをご覧ください。

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Taiki "tiki" Nishino
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