キングブラザーズ(King Brothers)@ 神戸108 2017.11.24

膨張する音塊
フォトレポート @ 神戸108 2017.11.24

キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ
キングブラザーズ

 キングブラザーズがキングブラザーズである為の必須条件なんてないのかもしれない。お世辞にも大きいとは言えない小さなライブハウス神戸108の、更に小さなサイド・ステージに立つケイゾウ(Vo/G)の頭スレスレに、真っ赤なH鋼が剥き出しになっている。ライブ中、3人の中央にひとつ灯された投光器を、メンバーが代わる代わる揺らして光を拡散していた。つんざく爆音とケイゾウの鬼気迫る歌が、息が詰まるような閉所感をぶっ壊していた。マーヤ(G/スクリーム)は人の上に立てず、あたかも天井を歩くかのように足をあげながら観客の上をサーフした。

 2015年11月、キンブブラザーズ初のイギリス・ツアーで出会ったという、イギリスはバーミンガム出身のブラック・ミーコン(Black Mekon)を迎えてのジャパン・ツアー3日目のこの夜。メイン・ステージでブラック・ミーコンのガレージ・パンクが神戸の観客に衝撃を与えた後、キンブブラザーズが登場した。

 マーヤのスクリームが容赦なく観客に放たれ、ジェイソン・マスクを外さないままのゾニー(Dr)の腕がいつもより大きく振り下ろされるのを横目に、腹の底から震わせられる重低音に平衡感覚がおかしくなる。ブラックドレス、ブラックタイのドレスコードが設定されていたこのツアー、いつになくお洒落に装う観客を、次々と前のめりに踊らせる矢継ぎ早に進むライヴ進行。胸を掻き立てられるままフロアの熱気は上昇する。

 ギターを背面で弾くケイゾウが、催促するようにネックをマーヤ向けると、笑顔でそれに応え彼もまた背面弾きを披露する。マーヤが観客の上でメンバー紹介をすると、ケイゾウは満面の笑みで視線を送る。そしてどんな状況も取りこぼさないゾニー。焦燥感に苛まれているのかと思いきや、こうして素の彼らを垣間見る瞬間に出会う度、今このバンドの状態がすこぶるいいのだと実感させられる。

 12月16日(土)に梅田シャングリラ、年明けて1月14(日)に名古屋クラブ・ロックンロール、2月4日(日)下北沢シェルターにてワンマンライヴが行われる。いよいよ彼らの、20周年イヤーへのカウントダウンが始まった。


『KING BROTHERS ONEMAN LIVE!!! 2017-2018』
12/16(土) @ 梅田シャングリラ 18:30open/19:00start 
01/14(日) @ 名古屋クラブ・ロックンロール 18:30open/19:00start
02/04(日) @ 下北沢シェルター 18:30open/19:00start
 詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

 

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Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

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