ザ50回転ズ @ 十三 246ガブ(GABU) 2017.12.23

変わりようがないバンド、その進化
フォトレポート @ 十三 246ガブ(GABU) 2017.12.23

ザ50回転ズ
ザ50回転ズ
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ザ50回転ズ
ザ50回転ズ
ザ50回転ズ
ザ50回転ズ

 2回目のアンコールが終わり出口への扉が開けられたにもかかわらず、観客は笑顔で「Saturday Night」を歌い始めた。帰り支度をしていた人が慌ててフロアに駆け戻る。そう、この日は土曜日。この曲を聞かずに帰られるわけがなかった。

 11月24日金沢vanvanV4から始まったザ50回転ズ「Good Bye! Seventeen Tour」のファイナルが、十三246GABUにて行われた。夜の街十三の目抜き通りに今年8月に出来たばかりのライブハウスだ。「スイッチを入れれば1秒もいらない 」と観客の心を代弁するかのような歌詞の「Vinyl Change The World」でライヴは始まる。「ただいま大阪!」とダニー(Vo/G)が叫ぶと、今回のツアー会場先行発売されていたニューアルバム「ザ50回転ズ」から硬派な主人公が骨太のビートに浮かぶ新曲「ハンバーガー・ヒル」が披露され、一転高速「50回転ズのテーマ」で会場が一気に沸き立った。4カウント数えてドリー(B/Vo)が歌う「1976」はボギー(Dr/Vo)のタイトなドラマが最強なナンバーだ。

 中盤は新曲と既存曲が見事に調和しあい、バンドの進化をまざまざと見せつけてられた。新曲「新世界ブルース」の王道昭和歌謡ロックは彼らのデビュー時からの十八番である一方、「デヴィッド・ボウイをきどって」はスペーシーなダニーのギターが印象的な、疾走感とポップが同居する80年代アイドルソングを彷彿させる曲だし、学園ものと紹介されたドラマティックな「11時55分」「純情学園一年生」はRCサクセションの「トランジスタラジオ」に通じる世界観を持ち合わせている。

 一方、既存の「レッツゴー3匹」の炸裂する8ビート、最速のパンクナンバー「Mr.1234Man」、ドリーががなり歌い上げる「サンダー・ボーイ」をはじめとする、硬派なロックバンドの一面。コミカルなMCを挟みながらも、クルクルと楽曲はその色合いを変えていく。こんなに饒舌なバンドだったっけ? これほど表情豊かなバンドだったっけ? どの曲も新鮮で、彼ららしさに溢れている。「俺たち9年前と呆れるくらい何も変わってません。変わりようがないんだよな、やりたいことが一緒なんだから」ダニーはライブ中そう語ったが、最前列を含むフロアを埋め尽くす観客の年齢の幅広さが、彼ら自身の進化を何よりも雄弁に物語っているように思えた。

 2回のアンコールの後、興奮冷めやらぬ観客が「Saturday Night」を誰からともなく歌い始めた。それはすぐに大合唱になり、メンバーをステージに戻すに十分な熱量をもっていた。ボギーのドラムが高らかに打ち鳴らされ「Saturday Night」が演奏されると、狂ったように拳を上げて歌う観客と、嬉しそうな3人のメンバーがいた。

— set list —
Vinyl Change The World / ハンバーガー・ヒル / 50回転ズのテーマ / 1976 / レッツゴー3匹!! / 夜明けに走れ / KILLER / 新世界ブルース / デヴィッド・ボウイをきどって / Mr.1234Man / サンダーボーイ / グローリー・グローリー / I Can not be a good boy / Let Me Rock / Trip! Trip! / 11時55分 / 純情学園一年生 / あの日のロックンロール / 涙のスターダスト・トレイン / YOUNGERS ON THE ROAD / MONEY! MONEY! / おさらばブギウギ

— encore —
あの日の空から / ロックンロール・マジック

— encore 2 —
Please don’t say

— encore 3 —
Saturday Night

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Photos:
Tomoko "tommy" Okabe
tommy@smashingmag.net

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