ザ・スズキ(鈴木慶一 / 鈴木博文) in 京浜ロック・フェスティヴァル @ 東扇島東公園 2009.10.12

 
フォト・レポート – ザ・スズキ(鈴木慶一 / 鈴木博文) @ 京浜ロック・フェスティヴァル 2009.10.12

The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)
The Suzuki - (Keiichi Suzuki & Hirobumi Suzuki)

 ステージから見るオーディエンスの背後に広がる夜空に、羽田空港から飛び出していく飛行機が見える。なにやら、はちみつぱいのファンにとって、ここは絵に描いたような舞台ではなかっただろうか。当然のように、あの名曲、「塀の上で」が頭に浮かぶ。
 
「羽田から飛行機でロンドンへ…」
 
 と、成田世代にはちょっとレトロな香りも漂うかもしれないフレーズを、みなさん、ご存知なんだろう。オーディエンスからは、そんな声が聞こえてくるんだが、残念なことにこの曲が歌われることはなかった。が、同じように、空にぽっかりと浮かんでいたお月さんも忘れてはいけない。おそらく、この日、彼らのピークとなったのはそんなフレーズで始まる「月夜のドライブ」ではなかっただろうか。はちみつぱいにって唯一のスタジオ・アルバムとなる『センチメンタル通り』に収録されているんだが、このやるせない雰囲気がこのアルバムの魅力ではなかったかと思う。その後、はっぴぃえんどの解散コンサート、『ライヴ!!はっぴぃえんど』と対をなして発表された『1973.9.21 SHOWBOAT 素晴しき船出』で、バックにホーン・セクションが加えられ、重たいソウルを感じさせるヴァージョンが録音されている。松本隆がドラムスを叩いていたこのバンドを、今ではオリジナル・ムーンライダーズと呼ぶらしいんだが、あのヴァージョンも素晴らしい。
 
 が、東京湾をバックに飛行機の明かりが夜空に消えるロケーションが否応なしに、この曲を演出してくれるのだ。あまりにも全てがそろいすぎている情景のなかで体験するこれは、ともすれば最高のヴァージョンではなかったか… と思えたほど。憎いほどの演出だ。
 
 加えて、カバーも素晴らしかった。細野晴臣がザ・バンドの名曲、「The Night They Drove Old Dixie Down(オールド・ディキシー・ダウン)」(セカンド・アルバム、『The Band(ザ・バンド)』に収録)を見事な日本語訳にのせて演奏しているんだが、それに対してザ・スズキが取り上げたのも名曲中の名曲、「I Don’t Want to Talk About It(もう、話したくない)」。『Crazy Horse(クレイジー・ホース)』のファーストに収録されたナンバーで、後に、ロッド・スチュワートが『Rod Stewart(アトランティック・クロッシング)』でヒットを飛ばし、さらに後になって、Everything But The Girl(エヴリシング・バット・ザ・ガール)が『Home Movies(ホーム・ムーヴィーズ – ザ・ベスト・オヴ・エヴリシング・バット・ザ・ガール)』カバーした曲だ。そんな歌や演奏を目の当たりにして、同じ時代を生きているんだなぁと思った親父世代もいただろう。素晴らしい宵をいただいたように思うのです。

–>Morio Agata

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Koichi "hanasan" Hanafusa
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