Lee 'Scratch' Perry with Mad Professor @ Bayside Jenny (6th Feb '04)
詠う重要無形文化財
スティーヴ山口のセレクト、シャンティアイのDeeeJayと、五臓六腑に染みる低音と超特急で喉を通り過ぎていくビールの感触、やっぱりレゲエはしっかりとしたサウンドシステムで聴くにかぎりますなぁと、檻の付いた螺旋階段が雰囲気たっぷりのベイサイドジェニーのフロアもいい感じでウォームアップしてきたところで、浪花系シュールレアリスティック超絶ダブ・バンド、BUSH OF GHOSTの登場。
オープニングアクトゆえPAの決まっていない感は否めないものの、相変わらずの、シュールで昔日の二丁目劇場を思わせるようなコミカルな語り系ヴォーカルと、グルーヴィでズブズブと、上がってんのか沈んでんのかわけわらんけど心地よいインストゥメンタルは、もはや貫禄さえ感じる。この日も紳士諸君にコーヒーの飲み方、淑女諸君に結婚の仕方を説いた、ランニング(not タンクトップ)&アロハシャツ姿のヴォーカルの際立ったオッサンキャラの脇で、実に楽しそうな表情と仕草を発散させるパーカッションと、対して鉄面皮なキーボードの女性の落差も面白い。
9時を少し過ぎてようやく真打ち登場、と言うには恐れ多いダブの生き神様のお出まし。までには、案の定、MCが一人出てきてフロアとコール&レスポンスをしながらちょっと引っ張る。ステージには中央後方にMAD PROFESSORがその巨体で陣取る、音源とミキサー卓が置かれただけのシンプルなセット。つまり、DeeeJayスタイルなわけだ。
「Do you wanna MAD PROFESSOR ?, Do you wanna LEE 'SCRATCH' PERRY ?」とズンズンいうダブトラックに乗せた掛け合いの後、出てきましたよ、御大が。金ピカのバッジを無数に付けた帽子とジャケットといういでたちからして、やはりあちらの世界の人、という印象を裏切らない。さすが。ステージ袖でセクシーな女性から燻った藁のような草を受け取って(決して違法なヤツじゃありません、たぶん)、それを掲げながら、歌って、踊る。超スローに。まるで流行りの新製品の仕掛け人形かなにかのようだ。
Bob Marley & The Wailersの "Soul Rebel"や自身の"Soul Fire"とキラーチューンというにはありがたすぎる曲を、伸びやかで艶のある声で詠い上げては、曲の合間に「ジャッパニーズ」と呼びかけ、そして自分の帽子を指し「キャッパニーズ」、拍手を求めては「クラッパニーズ」と意味不明な駄洒落を繰り返す。ご機嫌やなあ。お約束、というにはサッカースタジアムのウェーヴ(最近めっきり見ないね)のような気もする、ライターを掲げてのライトアップを煽ったり、クラップヤハンズを煽ったり。でもそれでいいのだ。
ちなみに教授は音源の上に、一口サイズのドーナツのようなお菓子を山盛りにした篭を置いては、プレイの合間にポンポンモグモグと口に放り込んでいた。ひょっとして糖尿?かどうかは知らないけれど、爺さんに負けず劣らず、実にわかりやすいキャラだ。 |
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Lee 'Scratch' Perry

『Arkology』
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