buttonMETAMORPHOSE @ Naeba, Nigata (28-29th Aug '04)

「1ヵ月後の苗場」
- part 1 -


【夏が終っていた苗場】

 朝、東京を発って所沢から関越に乗る。月夜野で高速を降りて、いつものように国道17号へ。なんだか自分の家に帰るように意識しなくても勝手にハンドルが動いていった感じだ。途中道を外れて「遊神館」という新治村村営の温泉に寄って汗を流し、ナマズの天丼を食べてから17号に戻り苗場に向かう。三国峠のトンネル抜けて、約1ヵ月ぶりに、ここに戻ってきたのだ。今回はメタモルフォーゼというイベントが行われた。車のドアを開けると、まずは「寒っ!」と声を上げてしまったけど、周りのあちこちで「寒っ!」と言っていたように、1ヶ月前とは違うのだ。すっかり秋の空気になっている。

 会場に入ると、フジロックでグリーンステージに当たるところがSOLARステージになっていて、ステージ自体はホワイトステージくらいの大きさで、去年がオレンジコートくらいの大きさだったから、かなり大きくはなっていたのだけれど、グリーンステージに見慣れた眼からするとこぢんまりとした感じはある。SOLARの客席後方がキャンプサイトになっていて、自分たちがついたときには、すでにいっぱいで、フジで言えば物販テントのところまでテントがびっしり、仕方なく斜面にわずかなスペースを見つけて、そこにテントを建てる。辺りを見回すと朝霧のメインステージのようだ。テントに居ながら音楽が聴けるのは良い。テントを建てているときに偶然にもorgのカメラマンのY君に会う。今回は知り合いも多く「苗場だから来た」というようにフジロッカー同窓会の感じもあった。他のお客さんも電話で「今、グリーンの端っこのさ・・・」と話していたりして、苗場=フジの印象が定着している。



【フジを思い出す会場】

 まずは、デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン。考えてみたらこのバンドにしても、ROVOにしても、フジではヘブンとかオレンジで観るバンドがグリーンの環境で観ることが出来るのはなんか面白い。DCPRGは最初に菊地成孔がCDJを回しヒップホップと合唱曲をリミックスしてからフリーな即興演奏へダンスを期待していた人たちは次々と脱落していくなか、中盤くらいまでフリージャズぽい展開で、ホーンが高らかに鳴ってから、ダンサブルな曲調に変わり、お客さんも踊りまくる。いやぁやっぱり強靭なリズム隊とホーンとフリーキーなギターが暴れるいろんなミスマッチをまとめ上げる菊地の指揮ぶりが面白い。DCPRGが終わって会場を見学する。SOLARからフードエリアに行くのは橋を渡るのだけど、フジのときの仮設橋がなくて狭い。もちろん、これが本来の姿であるわけだ。オアシスエリアがフードエリアになっているのでイメージにあまり変わりはない。手前に!K7ステージというドーム型の小さいステージが、奥の方にはフリーマーケットやローランドの楽器や機材の展示ブースやディスクユニオンがある。レッドマーキーにはLUNARステージがあるけど、当然ながら屋根はない。SOLARに戻ってキッズランドに向かって歩いてみると、テントがびっしりで通路にまで張ってある。そこから先は行き止まりで、キッズランドのやぐらはそのままになっていた。今回のメタモルフォーゼの会場は基本的にフジを踏襲したレイアウトで、欲を言えば全く違った発想があればもっと驚きがあったのにと思うけれども、フジに慣れた身としては何も考えずに動けるのがいい。

 DCPRGの次は去年の朝霧にも出たトニー・アレン。緩いんだけど、よく聴けばタイトなアフロ〜ファンクで体を動かすと自然とビートに合ってしまう。去年のようにラッパーがいた方が良かったかなと思うけど、苗場で聴くトニー・アレンも乙なもんだと思う。SOLARステージの転換時間が長くて、その間に知り合いと喋ったり、テントに戻って仮眠を取ったりして時間を潰す。21時くらいからROVO。他のステージの音漏れがひどかったとか、演奏もあまり良くなかったとか賛否両論のようだけど、音と映像と照明とレーザービームが完璧にシンクロしていて、それが非常に素晴らしく、自分は踊りまくった。彼らならもっとすごいことやれるという意見もあり、それはそうなんだけど、今回のベストではなかっただろうか。このステージでこのライヴを観ていると、フジロックのグリーンステージでどうなんだろう?と興味が湧いてくるのだ。

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