button激ロックシンポジウム ファイナル
@ Shinjuku LOFT (4th May '05)
feat. Mo'some Tonebender, Jerry Lee Phantom, 花田裕之+ウエノコウジ+楠部真也, Zoobombs and PEALOUT

つながっていく"激ロック"という意志 - part1 -


pealout
 PEALOUTが主催してきたイベント「激ロックシンポジウム」が終幕の時を迎える。2000年からスタートし、今回を含めて全37回。これが最後だなんていまだに信じられない気持ちもある。これは、メンバーが何かしら"激"を感じとれるバンドを誘って続けられてきた企画で、各回本当の意味で激情のロックンロールを体感できる貴重な場だった。そこで観たのがきっかけで好きになり、今も見続けているアーティストもいる。PEALOUTというバンド同様、そういう機会を提供してくれる兄貴的存在のイベントでもあった。
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「peal of YOUTH」のバナーがはられたブースではDJがイカしたナンバーで雰囲気を盛り上げている。その音が止まり、今日のDJのひとりTIGER HOLE ISHIKAWAさんの「激ロックシンポジウム!!」のシャウトでファイナルの幕はあがった。トップバッターのモーサムはスピード感溢れるライヴでイベントに勢いをつけてくれたし、ジェリーリーはPEALOUTの代表曲"BEAT FOR YOUR RIGHT"のカヴァーを披露。花田裕之+ウエノコウジ+楠部真也のユニットは元祖ロックンロールというようなナンバーをがっちり聞かせてくれ、艶やかな音のグルーヴで満員の会場を揺らしたズボンズのステージには全員が釘付けになった。
 会場に選ばれたのは新宿ロフト。オフィシャルHPによると、初ライヴやら、レコ発やら、初ワンマンをやった(そのころはまだ旧ロフトだったと思うが)縁の深いハコらしい。そこにはファイナルを飾るにふさわしい出演者と満員の観客が詰めかけていた。チケットは完全SOLD OUT。この日5月4日はMUSIC DAYでもあり、各地で様々な音楽イベントが行われていた。その中で、ここに来た人は本当にラッキーだったと思う。揃った面子がMO'SOME TONEBENDER、JERRY LEE PHANTOM、花田裕之+ウエノコウジ+楠部真也、ズボンズそしてPEALOUTと、どこをとってもハズレなしという顔ぶれだったのだから。

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それぞれ、短い出番の中でPEALOUTへの思いをはっきり表現していた。出演のオファーをしたとき、どのバンドも1発でOKしてくれたそうだ。周りのバンドから慕われ、リスペクトされてきたPEALOUTだからこそ、のことだ。
pealout  イベントが始まってから3時間半が経過したころ、待ちに待ったPEALOUTの出番がやってきた。3段階になっているロフト場内の上段ではなく、一番下のフロアの方にうわっと人が集まってくる。SEとスモークと幻想的に光るライトの中メンバーが現れると、待ってました! とばかりに華やかかつ地響きのような歓声が噴き出した。ピアノとドラム、ベースがぶっ叩かれ、"PIANOMAN R&R SHAKE,SHAKE,SHAKES"の爆音が弾け飛んだ。いきなりモッシュする人はいるわ、ステージも最初っから全力疾走で、まさに激ロックなスタート。

 このイベントのファイナルステージは全編ピアノセットだった。"15人の漂流者"、" SATELLITE EMERGENCY"と続いて、4曲目にして早くも"BEAT FOR YOUR RIGHT"が始まる。壊れまくり、踊りまくり+メンバー紹介&ソロパートありの激ロックシンポジウム・ファイナルヴァージョン。ここまで、フロアにいる人たちの動きは一度たりとも止まっていない。一番最初から最前列に陣取っていた人達は、いったい何時間動き続けていたのだろうか? これもPEALOUTへの"愛情"があってこそなせることだ。
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 本編最後に流れたのは"爆裂世界"。エンドレスに続くサビの繰り返しの中で近藤さんが叫んだ。「今、この瞬間を少しだけ引き止めよう!」。その声に全員が反応したとき、ロフトの中の時空は外のそれとは違う流れになった。すごい勢いで過ぎ去っていく"時"がPEALOUTの音で足を止めたのだ。そう断言できる。その貴重な瞬間を真空パックにして心の中に永久保存した。

 本当に最後の最後、アンコールの"ROLLS"を聞きながら、踊りながら芽生えた共通の気持ちは「ありがとう」だった。今日の出演バンドへ、同じ空間を共有した友達へ、ロフトへ、そしてPEALOUTへ。それぞれに対して感謝の気持ちでいっぱいになった、激ロックシンポジウムのラストだった。


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 イベント終了後、DJがかけるPEALOUTのナンバーをBGMに出演者の方々に話しを聞いた。何人かの人が共通して言っていたことがあった。「ここで生まれた意志をつなげていきたい」。SHOUT COOL,DANCE FOOL! な空間も、沸き立つBEATも魂の旅も。みんなみんな受け継がれて続いていく。2005年5月4日、激ロックシンポジウム・ファイナルという名の新たなスタートの日となった。
PEALOUT Set list

1. PIANOMAN R&R SHAKE,SHAKE,SHAKES / 2. 15人の漂流者 / 3. SATELLITE EMERGENC / 4. BEAT FOR YOUR RIGHT / 5. LONDON CALLING(THE CLASH) / 6. SUNDAY RAINBOW / 7. PLANET ANIMALS / 8.爆裂世界
en.ROLLS





report by wacchy and photos by saya38


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