button Tokyo Pinsalocks
@ Shimokitazawa 251 (7th May. '05)

スタイルに自信あり!?


Tokyo Pinsalocks
 この日は下北沢251でのライヴで、スクリーミング・ソウル・ヒルのCD発売記念ライヴにRIZEと共に出演した。開場前の251の周りにはすでにお客さんたちが集まっていて、長い列を作っていた。それとやたらに停めてあるバイクが多かった。

 フロアに入ると、後ろの方には、まだまだ余裕があるものの、熱心なRIZEファンらしき人たちがステージ前に固まるというピンサロックスにとってはアウェイ戦であることには間違いない。フロアのモニターにはレッド・ホット・チリペッパーズのライヴ映像が流れて、DJが、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンとかあの辺りのモダンヘヴィ系をかけている。
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 打ち込みと同期させ、エレクトロニカ風味が強くなった"who am I?"はキュートな感じがより強調されている感じ。基本的なセットリストは、おそらく前回観たライヴと同じで、打ち込みやギターのノイズを生かしたような新曲が中心で、変化に意欲的な彼女たちの今の姿を見せてくれたものだった。少年ナイフのカヴァー"Johnny, Johnny, Johnny"もあって脱力な要素もある。
 19時を過ぎるころ、ステージが暗転して、トモッチ!、レイコ、ヒサヨが出てきて、まずは、インストゥルメンタルのセッション。トモッチ!のギターがフィードバックノイズを出し、レイコのドラムが歯切れの良いリズムを叩き出し、ヒサヨのベースがうねうねとしたベースラインを作り出す。たぶん今は、こうした音を出し合うのが楽しいのだろうなということが伝わってくる。そこにナオコが現れて、この前と同じように、楽器と楽器の空間を生かして、ちょっと音響派的な感じもありながら、メロディは十分にポップな"スウィートルーム"という流れで始まる。

Tokyo Pinsalocks
 ラストは"バブルガール"でった。いわゆるラウドな曲はこれだけ。しかも、ナオコのキーボードソロも入って力で押しまくっている印象はない。後に控えているバンドのファンたちに合いそうな"ペディキュア"とか"SOUND WAVE"とか"ブレインウォッシャー"は演奏されず、あくまでも自分のスタンスを貫いた格好になる。もったいないと思う反面、それだけ、彼女たちが今のスタイルに自信があるということなのかも知れない。アウェイ戦で相手に合わせる戦いをするか、自分のスタイルで戦うかは、スポーツでも大事なテーマである。もちろん、これに正しい答えがひとつだけあるわけではないし、スポーツと違って勝敗がはっきりするわけではない。だけど、このような姿勢を見せてくれたので、彼女たちが何を大事にしているのかが伝わってくるのだった。
Tokyo Pinsalocks  それと、ライヴ中に、ナオコがあまり喋らなくなった。別に不機嫌になった感じでもなく、スマイルもピースサインもあったわけだが、饒舌なナオコが、である。まあ、これが「音楽で十分に語っているから」ということであれば、もちろん、これも喜ばしい変化であるわけだ。

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