激初期衝動シンポジウム Vol.5 feat.ロスト・イン・タイム, ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト with a guest : ロストエイジ @ 大阪サンホール (27th May '05)
場所がなければ自分たちで作ればいい
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5月27日、イヴェント2日目、大阪。会場のサンホールは、入口を入ると縦方向にライヴスペースが広がって、一番奥にステージという作りになっている。この日はステージ上とは別にフロア中腹の壁際にもドラムセットが準備されていた。これは名古屋で感じた何かが起こる予感。
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その何かは、lostage、ロスト・イン・タイムのステージが終わった後に始まった。お客さんもすべて承知、とばかりに立ち位置を移動。フロアにセットされたマイクの周りを取り囲む。こんなところでやるライヴがハマるのはファック・ユー・ヒーローズしかいないだろう! 最初は遠慮がちに集まっていたファンもDr. ANDREWの「もっと前、もっと前!」の声に解き放たれた。ステージとフロア、アーティストとファンの境界線が取っ払われた瞬間だった。あとのことは写真でもわかる通り。ヴォーカルをなぎ倒す人はいるは、脱ぐ人はいるは、もうなんでもアリ状態。演奏する側は相当フラフラだったようだけれど、音が始まるとスイッチの入ったおもちゃみたいに飛び上がるのだから、恐ろしいような、素敵すぎるような?。名古屋同様、ロスト・イン・タイムのメンバーも乱入して、やりたい放題。こんなにキレてて、ジャンプしまくる海北氏が観られるのもこのイヴェントならでは。LOSTファンにとってもオイシくて貴重な場面だったのでは?
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昨日までならこのコラボレーションで終わりのはず。しかし、ここは大阪! 同じパターンで終わるわけがない。「もしオレ達が、ピールアウトの曲演ったらどお?」ということは歌うのは!? もちろんこの人、近藤智洋だ!! 客席から登場した瞬間、すっげーテンション。"響音狂鳴"、"LIGHT FOR YOU"が狂ったようなスピードで駆け抜ける。ドラムセットに乗る近藤さん、観客の中にぐちゃぐちゃに突っ込んでいく近藤さん、ドラム缶によじ登る近藤さん、他のメンバーを羽交い締めにして歌う近藤さんetc。ピールアウトではありえない。これは一生ものの見物だった。来てよかった大阪、ありがとう大阪! この場にいられたことを天に感謝。
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ファック・ユー・ヒーローズが最後の曲を鳴らし始めると、音が倍に聞こえてきた。気づけばステージ上ではピールアウトが一緒になって音を出している。今度は正ステージに向かって即移動。そのままの流れで始まった"BEAT FOR YOUR RIGHT"は何度となく聞いた中で、もっとも勢いと狂鳴する力があったように思う。ドラムを叩く高橋さんも、ベースをうならせる岡崎さんも、客席をつっきってドラム缶の上で歌ったりする近藤さんも、今までにないくらい楽しそうだった。言葉にすると"楽しそう"だなんて、貧相な表現しかできないのが悔しいのだけれど、もうそれ以外に言うことはない。こんなにいい笑顔で演奏するピールアウトが観られるなんて、再び天に感謝。アンコールが終わっても鳴り止まない拍手に応えて出てきた3人の表情を見たら、「楽しかった!」のひと言しか出てこなかった。それでいい。今日はそれがすべてだったのだから。
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report and photos by wacchy
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The official site
ピールアウト
http://www.pealout.jp/
The latest album

"ピールアウト1994〜2005" ( 国内盤 )
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previous works

『ROLLS NEVER END』 ( 国内盤 )
『WILL』 ( 国内盤 )
『旅人の歌』 ( 国内盤 )
『GOODBYEBELE』 ( 国内盤 )
『ソウルライダー』 ( 国内盤 )
『NEW AGE ADVENTURE CALLED"NO HEART,NO TEARS."』 ( 国内盤 )
『TOUCH AND GO』 ( 国内盤 )
『原始進化』 ( 国内盤 )
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