Tomohiro Kondo @ Sangenjaya Grape Fruit Moon (23rd Nov '05)
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覚めて欲しくない夢みたいに楽しい夜だった。「もうちょっと…」と布団にもぐり込んで続きが見たくなるような。それくらいハッピーで気持ちのいいライヴを観た。
近藤智洋、月イチ恒例ワンマン、今回はバンド編成。以前から一緒にやっていた城戸紘志(ドラムetc)、工藤よしこ(ベース)と、パーカッションにピロ(exズボンズ)が加わり、メンバーも音もなんとも華やか。この4人でやるのは10月に続いて2度目なのだけれど、前回と同じ展開にはなるはずもない。Magでも何度も書いている通り、近藤智洋のライヴは一度として同じだったことはないのだから。
ギター1本の弾き語りから始まって、次に城戸がステージに呼ばれて…、とここまでは予想の範囲内。しかし、ついた位置はドラムではなくピアノ。アコギ+ピアノの静かで透明なセッション。普段ギターかピアノだけで聴いている曲も、少し変わったエッセンスが加わるだけで、違う香りがしてくるから面白い。これだけでもかなり満足だったのに、この後城戸紘志はピアノ、コーラス、アコギ、ヴォーカル、ハープ、ドラムとポジションを移動し、次から次へと別の表情を見せていった。ひとりで何役こなすのよ、この人は…。もはや何が飛び出してくるのか予測不可能なびっくり箱。間違いなく、今日のライウ゛をカラフルにした立役者のひとりだった。
4人揃ってのステージも、ドラムVSパーカッションのサンバ対決とか、このメンバーでのライヴは2回目なのに、もう"バンド"になっていたこと、最後には全員でハンドクラップを打ち鳴らしたりと、見どころや、感じることはたくさんあった。でもやっぱり一番うれしかったのは、こんなに大汗かいて、イスの上に登ったり、立ち上がってピアノ弾いたり、本当に楽しそうに全身でリズムを取って唄う近藤智洋の姿が見れたことだ。外側は変わっても内側に持っているものは変わらない。「また会えた!」これから何度もそう思える場面に出会うのだろう、きっと。
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photos and comment by wacchy
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