button近藤智洋 @ 下北沢 クラブ・キュー (16th Mar '06)

『近藤智洋・ライヴ週間記 - 3/16』
kondotomohiro
3月16日 下北沢 雨

 今日は近藤智洋、ドラム:城戸紘志、ベース:工藤佳子、パーカッション:ピロのバンドスタイルでのライヴ@クラブ・キュー。このメンバーでは初めてオールスタンディングで見せるステージだ。 kondo tomohiro  毎月ワンマンをやっている三軒茶屋グレープフルーツムーンでは、もう何度もこのメンバーで演っているけれど、お客さんは椅子に座って観るかたち。バンドの音に合わせて踊りたいけれど一歩ふみ出せない…という感もあったりするので、今回は本当に楽しみだ。

 SEが流れてメンバーがステージに上がると、お客さんが1歩前に近づいてくる。1曲目こそどう反応しようかお互い様子を探っている感じだった。けれど、"恋に落ちたままで"の暗やみを照らす光のように真っすぐ入ってくるメロディが流れるころには、そんなぎこちなさはなくなっていた。みんな自由に体でリズムをとり、会場が揺れ始めていた。

kondo tomohiro MCらしいMCもなく、力でぐいぐい押していくライヴだった。この4人でやり始めてから半年。曲のバリエーションもあっという間に増えた。ライヴの数をこなして、レコーディングも同じメンバーでやって、しっかりと"バンド"になっていく過程が目に見てとれる。決して完成されているとはいえないのだけれど、その分「まだまだ行ける」という伸びしろがある。どこまで行くのか予想できなくて、そこがまた面白いのだ。近藤さんがアコギからピアノにチェンジしたラスト2曲は、このバンドで創り上げてきたといってもいい曲。焦燥感を煽るようなリズムにのって走っていくメロディ。間には城戸くんとピロさんの極上サンバセッションも。この4人だから出せる疾走感だった。でも、きっとこれがマックスではない。近藤智洋バンドがどこまで飛んでいくか、ぜひその目で確かめて欲しい。

 やっぱりバンドは、こうやって思うさま体を動かせるスペースで見たほうが楽しいな。隣で汗びっしょりの笑顔を見せていた女の子を見ながらそう思った。


※ファースト・アルバム 『近藤智洋』6月14日発売! 
詳細はオフィシャル・サイト

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『近藤智洋・ライヴ週間記』
3月16日下北沢 | 3月18日札幌 | 3月19日旭川 | 3月23日福岡

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