近藤智洋 @ 札幌スピリチュアル・ラウンジ (18th Mar '06)
『近藤智洋・ライヴ週間記 - 3/18』
3月18日 札幌 くもり
この日近藤さんの出番は1番手。バンドの時と180°を通り越して540°くらい違う、柔らかい空気を背負って現れた。思わず拍子抜けしそうになる。
札幌、旭川2デイズを見るために雪の残る北海道へ。初日の札幌はスピリチュアル・ラウンジで"イン・ジ・エア"というイヴェントだ。共演の松竹谷清さんは札幌在住ということで、東京ではあまり観られないから今回出会えたことがすごくうれしい。本当に音楽を楽しんでいる姿が印象的な人だった。もうひとりの共演者は花田裕之さん。花田さんは6月にリリースされる近藤さんのファーストアルバムで2曲エレキギターを弾いている。ライヴを観ながら「このギターと近藤さんの歌が重なるのか…」と思ったら、それだけで心拍数が上がってくる感じだった。花田さんの他に、ヒートウェイヴの山口洋、ディップのヤマジカズヒデ、ジェリー・リー・ファントムの小井出ヒサシと魅力溢れるミュージシャンが参加しているというから、このアルバム、相当期待できる。近藤さん曰く「ギタリスト好きにはたまらない」1枚になっているそうだ。必聴。
そうだ…そうだった……このギャップが近藤智洋だった。最近、バンドを観ることが多くて忘れかけていた。気を取り直してステージと向き合う。バンドで突っ走るライヴもいいけれど、アコギ1本のシンプルなステージもやっぱり好きだなぁと思う。じっくり腰を落ち着けて(お客さんは立っていたけど)言葉のすみずみまで聴く感覚。歌詞の風景がゆっくりと流れて行った。そうやって淡々と進んでいくのに、歌は溌剌とした光を放っている。声や持っている雰囲気に迷いがなくて潔い。何かを見つけた人の出す音だ、と思った。
最後の曲で間違えてしまったのが悔しかったらしいが、(そりゃあプロとしては悔しくて当たり前だと思うけれど)観る側としては「そんな小さいこと気にすんなよっ!」と肩のひとつも叩きたくなった。それくらい大きさを感じるライヴだった。

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review and photos by wacchy
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2006
『近藤智洋・ライヴ週間記』 : 下北沢/札幌/旭川/福岡 : 近藤智洋(06/03/16-23 @ Tokyo,Sapporo,Asahikawa,Fukuoka)
下北沢のような…、でも間違いなく札幌の空気 : In The Air(06/03/18 @ 札幌スピリチュアル・ラウンジ)
photo report : Tomohiro Kondo(06/03/16 @ Shimokitazawa Club Que)
photo report : Beyonds(06/02/17 @ Daikanyama Unit)
楽しくてカッコいい。それがアンダーステイトメンツだ! : アンダーステイトメンツ(06/02/02 @ 新宿ロフト)
進化するアコースティックイウ゛ェントF.O.V : Focus On Voice Osaka 2(06/01/21 @ Shinsaibashi Club Jungle)
2005
声の表現者 : Focus On Voice Osaka 1(05/10/28 @ Shinsaibashi Club Jungle)
三色音色 : 近藤智洋、花田裕之、古明地洋哉 (3rd Oct @ 三軒茶屋グレープフルーツムーン)
夢うつつ : Jude (7th Oct @ 渋谷AX)
「帰れっ!」て言われても帰らない!! : Lonesome Dove Woodrows @ Shimokitazawa Shelter(5th Oct '05)
笑顔の種をもらった夜 : the castanets (19th Sep @ 下北沢クラブ・キュー)
真っすぐにロックする男達 : Bandwagon (17th Sep @ Shimokitazawa Shelter)
Nobuo Shinohara & Michio Joh : Focus On Voice V (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
Photo report : Tomohiro Kondo (2nd Sep @ Shimokitazawa 440)
Photo report : Hiroya Komeiji (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
Photo report : DUSK (19th Aug @ Shimokitazawa Club Que)
はじめまして、あふりらんぽ。また会いましょう、あふりらんぽ! : あふりらんぽ (18th Aug @ 下北沢シェルター)
「PEALOUT LAST STAND 響音 最後の狂鳴」レポートを終えて : ピールアウト (1st Jul @ 渋谷クラブクアトロ)
ツアーファイナル、東京。会場に溢れた"Peace,Energy And Love" : ピールアウト (1st Jul @ 渋谷クラブクアトロ)
大阪は最後まで熱かった! : ピールアウト (26th Jun @ 心斎橋クラブクアトロ)
長くて短かった名古屋の夜 : ピールアウト (24th Jun @ 名古屋クラブクアトロ)
photo report : Pealout (24th Jun @ Nagoya Club Quattro)
「ありがとう札幌!」、「ありがとうピールアウト!」 : Pealout (18th Jun @ Sapporo Bessie Hall)
ツアー初日、福岡ラストライヴ。とにかくライヴへ行け! : ピールアウト (11th Jun @ 福岡ドラムサン)
一生忘れられないツアーになった : 激初期衝動シンポジウム ファイナル feat.スロス・ラヴ・チャンクス、ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (29th May @ 下北沢クラブ251)
場所がなければ自分たちで作ればいい : 激初期衝動シンポジウム Vol.5 feat.ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (27th May @ 大阪サンホール)
PUNK=楽しむための音楽 : 激初期衝動シンポジウム Vol.4 feat.ロスト・イン・タイム、 ファック・ユー・ヒーローズ and ピールアウト (26th May @ 名古屋ハックフィン)
超個性派動物園 : focus ON VOICE feat.ジョウミチヲ(DUSK),篠原信夫(the blondie plastic wagon),浜田亜紀子(GO!GO!7188),TOMOVSKY and オンガシューヘイ(understatements (25th May @ 下北沢440)
旅の仲間 : コンドウ トモヒロ (24th May @ 三軒茶屋グレイプ・フルーツ・ムーン)
"想い"を歌にして : POST5 : feat. ハンサム兄弟、GRiP、ザ・ブロンディ・プラスティック・ワゴン (11th May @ 下北沢クラブキュー)
photo report : ザ・ブロンディ・プラスティック・ワゴン : (11th May @ 下北沢クラブキュー)
column : あの歌が聞こえる : ピールアウト (23rd May)
つながっていく"激ロック"という意志 : 激ロック ファイナル : feat. モーサム・トーンベンダー, ジェリー・リー・ファントム, 花田裕之+ウエノコウジ+楠部真也, ズボンズ and ピールアウト (4th May @ 新宿ロフト)
photo report : ピールアウト : (8th Apr @ 渋谷 O-West)
追う者と受ける者が出会う特別な夜 : ピールアウト : (27th Mar @ 下北沢クラブキュー)
特集『コンドウトモヒロ・歌の色』 : コンドウトモヒロ : (21st Jan @ 札幌サウンド・クルー)
暖かな歌 : リサ・ローブ : (19th Jan @ 渋谷クアトロ)
さらに加速度を増すユダのドライヴ : ユダ : (6th Jan @ リキッドルーム恵比寿)
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